太宰の妹は光を心に灯さない−３譚−[文スト]

９０話「エリス嬢の願いなら喜んでするが」 ページ20

−−−ｺﾂｺﾂ
自室に到着
洗面台で顔を洗う

中也はソファに座っている
さっぱりしたので首領室の元へと歩きだす
−−−−−ｺﾂｺﾂ
中也はずっと着いてくる

−−−−−−ｺﾂｺﾂ
首領室到着(中也は扉の前で待機)
首領へ報告を終わらせると

エリスが突撃してきた

彼女に私が昨日言った
「人間失格がとけた明日なら遊べますよ」
という言葉を思い出させられた
『(うん…それは、良かったとして)』
＋
あの忌々しい社へ私が行く時に
首領自身が言っていた
「エリスと同じ服を着る」という
残酷な命令を思い出させられた
(首領も忘れかけてたらしい)

えー、、、

こういう時はｯ
逃げっ「「逃がさないよ/わヨ？」」

『でしょうね…』

ドンドン

中「失礼します、首領
その話、俺にも協力させて頂けないでしょうか？」

『っっっ(聞いていたね！？
首領室の扉は厚いはずなのだけれど
(もっと優しく叩いて入りなよっ

こういう時やチビとか悪口を言われた時だけ
地獄耳なのだからｯｯｯｯ！！)

えー、ほらぁ。私もう二十歳過ぎた歳なので
流石にエリス嬢と同じ服は…』

森「…私もね、ロリｨタ服は
若しかしたら嫌かなぁって"最近"思って

あぁ、でも可愛いっ…可愛いのだけどね
Aちゃんにはなんでも似合うよ

一応…ドレスも"オーダーメイド"で
揃えてみたのだよ／／／／

(ｺﾞｿｺﾞｿ)その内の一つがコレなのだがねぇ」

ﾋｭｯ………
『……(いま喉が音を上げた気がする)』

バァンと音を立てるように
見せられた１着は
(どこから出しました？)

多少
ロリィタ服よりはフリルが減った気が…
しないでもない

まだ少しは社交場へ来て行けるかもしれない
そんな仕上げのドレスだった

否、

『素敵なのは素敵なのですが、、、
以前から言うように私には可愛らしいものが』


ガシッ

森「大丈夫、絶ッっ対似合うよ


着ておいで？」



『…了解しました』

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