太宰の妹は光を心に灯さない−３譚−[文スト]

８５話「奪って紛れた」 ページ15

私の発言に皆がこちらを向く
気になったのは私の付近で武器を回収していた彼

黒服「！…な、何のことでしょうか」

『…君の顔、今までウチの組織で見たことないなぁ
それに新人はチェックしているはずだけれど…

ねぇ君、誰？』

拳銃を取り出し、そいつに向ける

「…はっ、誰も

黒服の部下共を覚えているなんて
…思わねぇよ！」

持っていた機関銃をこちらに向ける男
(黒服が任務で持っているものだ)

機関銃と拳銃なら、このまま機関銃が勝つだろう

広「っ！、あの方をお守りしr」

銀／立「っ」ﾀﾞｯ

黒蜥蜴が動こうとしたが

『大丈夫だよ』

「かｯ…ハ…」

『ね？大丈夫でしょう？』
拳銃を下ろして言う

黒蜥蜴「っ……」


男の後ろには彼女の異能人形が立って
背中に刀を刺していた

『もういいよ』

人形が男の身体から刀を抜く
そいつは前へ崩れそのまま倒れた

地面に顔をつけても私を睨み続けている

『話せるように箇所を外して
刺したはずだ

聞きたいことがあってね』

男「…ｯ…」

『他倉庫を見ていた黒服の人数が
行く前と戻ってきた後、同じなんだ…

その時に紛れ込んだのだろう？』

男「…」

『ねぇ、君のそのマシンガン
どこで手に入れたの？

どこで…入れ替わって来たの？
本当の彼はどこだ？』

男「…ﾊｯ、知ったって
とっくにあの世だよ！！」

『…もういい
探せばいいだけの事。』

ｶﾞﾀﾞﾝｯグシャｯｯ…

「ｯ」

一瞬のこと

後ろにいた刀の人形が
消えたと思えば

もうその場には斧を持っている人形が
斧を振りかざして立っていた＿＿＿＿＿

男の身体と頭が離れ
勢いよく血が出る

『…』

その様子に冷たい眼差しを向ける彼女

その場にいるほとんどの人間が
予想していた結果ではあった

静かに怒り狂っているのがよく分かったのだから

『…探してくるね
広津さん此処をお願いするよ』

広「お任せ下さい」

立「！姐さん、俺も行く！」

銀「っ！」ｺｸｺｸ

『そう…？では一緒に行こうか』

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