〈文豪ストレイドッグス〉名探偵の妹は更にその上を行くらしい 2

79話 ページ40

『こんにちは、君が今回の主犯？』


まるで面白い物に近付くかのような足取りで犯人の前に出てくる


「何だお前はっ！何処から入りやがった！」


『そんなに慌てるこ無いでしょ？君はつよーい異能者何だから』


「はっ！知ってて近付いたのか？バカなお嬢ちゃんだ。
お前にも此処で死んでもらおうか」


相手が手の平から真っ赤な炎を出す


『おお怖い。……でも残念。


君の相手は後ろだよ』


ニヤリと笑ったAをみて慌てて振り替えるがもう遅い


背後には虎化した腕を振り上げている敦がいた


「お前は絶対に許さないっ！！！」


腕でガードするものの敦の力には敵わず相手は倒れた


『案外弱かったかな？敦君、そいつ縛っといて』


投げ渡したのは鎖。敦が受けとったのを確認すると救助にあたっていた与謝野達の方へ向かう


『与謝野さんそっちはどうですか？此方は今のところ大丈夫何ですけど』


「あぁ、此方も順調だよ…

只、一人問題児が居てね………」


与謝野の視線の先にいたのは七歳くらいの男の子


重傷ですぐに手当てをしないと死んでしまうレベルだ


男の子のすぐ近くには両親と思われる人の亡骸


Aは全てを察した


『ねぇ君…手当て受けないと死んじゃうよ？』


「…いい。……僕もお父さん、と、お母さん…の所に……行かないと……」


息も絶え絶えに話す


『君の両親はきっと君が来ることを望んでなんか無い。』


「嫌だ……！僕に、唯一……優しくしてくれたのは…お父さん、と……お母さん、だから……

戻ったら、また……彼奴らに、殴られる……！」


『彼奴ら…？話してくれる？……と言いたいけど無理そうだね』


Aは男の子の頭に触れた

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