〈文豪ストレイドッグス〉名探偵の妹は更にその上を行くらしい 2

73話 ページ33

「太宰は女体化ねぇ…美形過ぎて詰まんない次っ！」


『ホントだよ兄さん……特に！あのっ！』


整った顔を見ていたAだが段々と視線を下に下げていき胸らへんで止める


そして自分と見比べ舌打ちをした


「あれぇ嫉妬かい？」


『違う、僕もハニートラップで通用するくらいにはあるから』


「うん、しちゃ駄目だよ？……それより」


頭にはてなを浮かべるAの手をｸﾞｲｯと引っ張った太宰


勿論バランスを崩し、太宰の方へ倒れ込む


「女性同士なら抱き合っても大丈夫だろう？」


『〜っ！！…ま、まぁ女の子同士なら？駄目では無いですけど…』


「でしょう？」


ウフフと笑いながら頭を撫でる


「此れなら女性でも悪くはないね…だってAちゃんとこんなに近づけるのだもの」


「兄として其れはさせないよ？
悪い害虫は僕が払うからね」


太宰と乱歩の間に火花が散る


『……お姉ちゃんも、悪くはない……(ﾎﾞｿｯ』


「え……」


『其れにしても国木田さんよく慌てませんでしたね？予想外だ』


手帳を見ている国木田に聞く


「…まぁ一瞬動揺はしたがな。然しあの迷惑噴霧器だと思うとどうでもよくなった」


「えー国木田君ひどーい」


腕を絡め甘い声を出す


「黙れ邪魔だ。それより敦を見ろ
この中で最も重症だ」


「敦、落ち着いて。いくら何でも芥川に電話を掛けちゃ駄目…」


敦の腕を掴んで止める


「はっ…僕は一体何を！…芥川？…あ、危なかった…」


『でも面白いし呼ぶ？』


「止めようか？芥川君本気で来そうだから」


『えーだって人の嫌がることは率先してやりなさいって森さんが…』


その一言で探偵社は森鴎外(ロリコン)を排除する事を決めAの考えを正した


そしてひたすら太宰を罵倒し太宰の女体化は幕を閉じたのだった

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