〈文豪ストレイドッグス〉名探偵の妹は更にその上を行くらしい 2

７２話 ページ32

鏡花が薬を飲んで直ぐ全身を煙が包む



敦「鏡花ちゃん大丈夫！？」



鏡「ケホッ…大丈夫…」



煙が消え姿がはっきり見える様になって皆が一斉に声をあげる



太「おや、此れは可愛らしいね」



『うん！よく似合ってるよ！』



鏡花自身は何故褒められているか良く分かっていないようだ



与「ほら鏡で見てみな」



手渡された鏡を見てみる



鏡「！……もふもふ…！本物…？」



乱「本物だよ。その"兎の耳"」



そう、鏡花には真っ白な兎の耳が生えていたのだ


敦「良かったね！」



鏡「うん……！」



その表情は何時もに増して光輝いていた



『ではでは次にいきましょう！』



全員でくじを引く



太「私のようだね」



敦「…太宰さんでも当たることあるんですね」



太「そりゃ普通にしてればね…Aちゃんが居るのだからイカサマはしないよ」



((何時もはしてるんだ……))



『で、太宰さんは何れにするんです？』



太「そうだねぇ……此れかな」



選んだのは透明な青の液体



そして口に含んだ



賢「太宰さん一体どうなるんでしょうかね？」



国「…賢治、その言い方は悪い方向に行くような言い方だぞ…」



純粋な賢治につっこむ



その様子を見て和やかになる太宰を除く一同



太「ねぇ……国木田君………」



国「何だ太宰。………お前声がさっきより高くないか？」



不思議に思い振り向いてみる



太「此れ……明らかに女性だよね…？」



『え、あ、太宰さん…ですよね？』



太「ちゃんと私だからね！？」



其処に居たのはあのイケメンではなく



長い少しはねた毛が特徴の綺麗な女性が立っていた

73話→←新作のお知らせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す