〈文豪ストレイドッグス〉名探偵の妹は更にその上を行くらしい 2

56話 ページ14

中也side



居なくなったAを探して一時間はたった



いや、もっと掛かっているだろう



アイツが行きそうな所は殆ど探した



中也「クソッ…！何処行ったんだよ…！」



誘拐？いや、Aの強さならその心配は無いだろう



そうなると一番考えられるのは







武装探偵社に連れ去られた



探偵がンな事して良いのかよ……



でもあの名探偵は妹を取り返す為ならどんな手段でもやるだろうな



prrrrr



中也「こんな時に…、って芥川か？」



芥川〔中原幹部ですか？今何処に？〕



中也「一寸出てるよ…で、何だ？」



芥川〔其れが…薬品庫が荒らされAに飲ませた薬の解毒薬が無くなっていたようで…〕



中也「何だと！？誰がやったか分かって無いのか！？」



やっぱり探偵社か……！しかも此れは太宰だな



最悪だ…



芥川〔然り。故に此れから僕が調べて来ます〕



中也「まぁ、多分太宰だとは思うが頼む。」



電話を切ろうとした時



芥川〔中原幹部……もしAの事を探っているのであれば止めて頂きたい〕



中也「あぁ？何でだよ…」



芥川〔……彼奴の才能はマフィアに相応しいが、此処には似合っていないと思い〕



まさか芥川がこんな事を言うとはな…



其れくらいAを好きなんだろう



中也「……其れは無理だ」



芥川〔何故…！？嫌がるAを縛って何が良いのです…！？〕



中也「俺だってなァ！本当はこんな仕事させたくねぇよ！」



芥川〔では何故…！〕



中也「其れくらい



Aの事が好きで仕方ねェんだ」



芥川〔……そうですか。後は貴方に任せます。では〕



悪いな芥川…





お前にAは渡さねェ





勿論、太宰にもな

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