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寮の談話室がお祭り騒ぎの中、Aは一人、クィレルの元へと向かっていた。
ﾄﾝﾄﾝ…
『クィレル先生、私です。開けてください。』
数秒後、静かに扉が開いた。
「お久しぶりですね」
『今は二人しかいないよ、敬語はやめてよ』
前よりも痩せたクィレルを見て、Aは少し泣きそうになった。
「あぁ、そうだったね。ところで、こんな時間に何のようだ？」
『最近話せてなかったから、少しでも話したいなーって思って』
へへ、と笑ってみせるAを見て、クィレルは少しだけ悲しそうに眉を下げた。
部屋に入ると、美味しそうな紅茶が出され、Aはそれを一口飲んだ。
久しぶりに話すからか、気まずい雰囲気が流れる。
『…クィリナス』
先に口を開いたのはAの方だった。
『今日の試合、凄かったね。』
「…そうだな」
『…私の勘違いであって欲しいんだけど、クィリナス、ハリーの箒に呪いをかけてた？』
クィレルはわずかに目を見開いた。
「なんのことかな」
しかし表情はすぐに戻り、視線を手元のカップに移した。
「私は明日の授業の準備があるから、それを飲んだらもう戻りなさい。」
クィレルはそう言うと、教科書を開き、それを読み始めた。
Aは何か言おうと口を開いたが、何も言えずに閉じてしまった。
数分の沈黙の後、Aは静かに席を立つと扉の前で
『おやすみ、クィリナス』
と言った。
Aが扉を閉めた後、小さく「おやすみ」と聞こえたが、名前は呼んでくれなかった。
Aは自分の部屋に戻ると、ベッドの中で声を押し殺して泣いた。
もう、前のようには戻れないのだろうかと思うと、自然に涙が溢れてきた。
(こんなにも、貴方に名前を呼んで欲しい)
Aはこの日、クィレルに対する恋心を自覚した。
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スノウ(プロフ) - 最高です…クィレル先生推しには堪らない作品です…。更新楽しみにしてます！ (2021年11月10日 1時) (
レス) @page23 id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - カズさん» ありがとうございます！！！！私自身今年受験生なので更新速度はカタツムリより遅いと思いますが、気長にお待ちいただけると嬉しいです！ (2021年8月22日 3時) (レス) id: fc1e444af9 (このIDを非表示/違反報告)
カズ(プロフ) - クィリナスの小説心から待っていました...!!かいてくださってありがとうございます!私も個人的にハリポタの小説書いているのですが、他の人が書いたクィリナス落ちのものは少なくて誰か書いてくれないかなと思っていました...!更新たのしみにしています!! (2021年8月22日 2時) (レス) id: 874508ed59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココ | 作成日時：2021年8月2日 19時
