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62話 ページ14

空間断裂は発動時間が掛かる

このまま押し込めば……




「!」




次の一発を喰らわせようとしたら当たった感覚は無く、空気を殴っていた


芥川は羅生門を使って空中に逃げたみたいだ




「目が、戻ったか……」


「……?」




何かを呟いているようだが、口元を手で覆っていた為、何を云っているか判らない




「……餓鬼の殴り合いには付き合えぬ。悪いが此処から貴様の奮闘を鑑賞させて貰う」




高い所から出て来たのは脚を喰ったあの悪食の黒獣二匹。それらが一斉に襲い掛かってくる


高みの見物とは狡いじゃないか




「ぐっ」




一斉に襲い掛かってくる黒獣を避けて走るが、速度があまりにも疾い


芥川と接近戦をしなければ負ける




「がっ!」




油断していた。少しの隙を狙って一匹の黒獣がガッと凄い勢いで腹に食い込む。それを受けたこの躰は凡る音を立てている


その勢いに押され壁にぶつかる。その時にパキンと嫌な音がした

そこを見ればガスの入ったパイプ管がボシュウウと漏れていた。先刻の音は壊れた時の音だろう


そう思った時には既に爆発していた




機会(チャンス)到来


丁度足の下にあった破片が爆風により上に押し上がる


そこから虎化した脚の跳躍力を利用して更に上へ




「うおああああああ!!」


「っ!!」




打拳は芥川の頬に的中し芥川が吹っ飛ぶ

思いっ切り床に叩き付けられた彼は咳き込み、吐血した


……病弱



此方も地面に着地するが、腹がズキッと痛む

傷の受けすぎだ



近くには鏡花ちゃんが居て、彼女に近付き彼女と共に逃げようと思ったが




ドスッ




「がはっ」




鋭くなった黒布が腹を貫いたお陰で此方も吐血をした




「何故だ……何故貴様なのだっ!」


「……!?」




ズルッと腹からそれが抜かれたので振り向けば大きな黒い手が出来上がっていた

それは拳を作り殴り掛かる



回避は出来ず、それをまともに受け壁に吹っ飛ぶ

即座に敦が再生してくれるから動く事は出来るがズキズキと腹が痛む




「貴様の異能は所詮、身に付けて幾許も無い付け焼き刃。欠缺ばかりで戦術の見通しも甘い……だのに何故貴様なのだ!」




酷い憎悪が向けられた




「……云わせぬ。あの人にあのような言葉ッ二度と云わせぬ!!」




ガッと肩を押さえつけられ上に持ち上げられる


心臓がドクリと大きく鳴る




「羅生門……」


「ッ!!」




するとそれは四方八方針だらけになり、躰の凡る部分を突き刺す

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銀色ミカン(プロフ) - 1話から一気見しちゃいました!面白いです!更新待ってます。頑張ってください! (2017年12月17日 2時) (レス) id: c55513f974 (このIDを非表示/違反報告)
時雨零(プロフ) - お待ちしておりました!おかえりなさい! (2017年11月14日 0時) (レス) id: 7585b82a1c (このIDを非表示/違反報告)
芋娘@悪の伝道師?ウリエル?(プロフ) - ファッ!?オーストラリア!?あらまー…お気を付けて!! (2017年10月31日 14時) (レス) id: a51cded6e4 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - オーストラリア!!!羨ましい…!楽しんで下さい!!! (2017年10月30日 22時) (レス) id: 97c5c84046 (このIDを非表示/違反報告)
ロイゼ@魔法契約民(プロフ) - いってらー、です! 楽しんできて下さいね(^^*) (2017年10月30日 16時) (レス) id: 677bf3b84c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のんのーー | 作成日時:2017年10月15日 20時

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