48話 ページ50
彼女は
泉鏡花は孤児だと云った
敦も孤児だった
でも私はちゃんと一般家庭で育った
親が二人もいた
ちゃんと学校にも行かせて貰った
ご飯が出てきた
お風呂に入れた
沢山の服を着れた
当たり前だと思うが、彼らにとっては下手したら当たり前じゃ無かったかも知れない
仮令姿が敦だったとしても、そんな私が鏡花ちゃんを救えるような言葉が云えるとは思えない
共感する事も不可能に近い
もし何かしら、彼女を光に引っ張る何かが云えたとしても
狼少年の戯れ言になる
だから敦に託した
彼だったら少なからず彼女の気持ちが解るだろうから
それに彼は優しい
優しいし、強いし、正義感がある
この物語の流れでも敦が彼女を救ったんだ
私が出る幕ではない
抑も元は敦だったんだからこれが普通なんだ
この事を乱歩さんが知ったらきっと怒るんだろう
でもこれが本来通るべき正しい道なんだ
間違ってない筈だ
これらの思考はあの時見た夢の中のような場所で考えている事
目の前に一つの光が差し始めてきた
ごめんな敦
痛い思いさせて
でも、君が生きているという証拠だよ
それが毎日続けば………
あぁ、はいはい。今目を覚ますからそんなに急かさないでくれよ
何ならこの侭私がここに居ても……
冗談だ冗談。何で私が怒られてるか不思議だけどね
立ち上がってあの時みたいに光に向かって成る可くゆっくり歩いた
＿＿＿＿＿＿
再度目を開けたら
服はビショビショ、躰はボロボロという状況だった
だけど流石は敦、傷が完治している
隣には鏡花ちゃんが居て、彼女は起き上がっていた
瞳には先刻とは違う良いものが写っていた
「瞳の色が……」
「瞳？」
「あ、いや……」
鏡花ちゃんはじっと顔を見ていたと思えばそんな事を口にしていた
色………何かあったのだろうか
あ、そんな事より
「大丈夫……？」
「……疲れた、動けない。だから逃げられない」
「……そっか」
本当に疲れているみたいだ。膝の上に倒れ込んできた
頭を撫でれば水で濡れてはいるが傷んではいなかった
「………これから探偵社に連れていくけど、意義は？」
「私には抵抗も何も出来ない……疲れた」
「……寝てて良いよ、運ぶから」
彼女を背中に背負って此方も何だか重い躰に鞭打って探偵社を目指した
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或 - 初めまして。小説読ませていただきました。作風が悠りんさんと同じ気がします。作成日が悠りんさんは2016年のんのさんが2017年なので･･･とてもいい作品なので参考にするのはとてもいいと思いますが、あまりにも酷似するのは良くないかと。 (2019年10月25日 17時) (
レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» 他の作者さんも敦くんの成り代わり設定のものを書いてらっしゃる人も多いです。それに、別に本誌にないくだりを考えていれてもいいのでは？本誌と同じようなものばっかりでは、あまり面白くないと私は思います。前のコメントに長文失礼しました。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» のんのーーさんではありませんが失礼します。悠りんさんの作品は確かに成り代わりですが、のんのーーさんの作品は確かに成り代わりという形ですが、二重人格です。文豪ストレイドッグスが人気なため、成り代わりという設定が似てしまうのは仕方がないと思います。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
蟻酸 - 悠りんさんの作品に酷似してる気がします。特に19話の｢歩きづらい｣からが本誌にはないくだりです。その他にも似ているところが多々あるのでリスペクトするのも程々になさって御自分のストーリーを書いてください。私はのんのーーさんが考えたストーリーを読みたいです (2018年11月24日 12時) (レス) id: ee7a50357d (このIDを非表示/違反報告)
るー - 顔文字使ってないの良き。 (2018年11月19日 22時) (レス) id: 17e5b43388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのーー
| 作成日時：2017年9月19日 0時
