44話 ページ46
扉を叩いても
電話をかけても
「居ない……」
矢張り太宰さんは居なかった
……これこそ敦が行くべきだよ
＿＿＿
＿＿
＿
「太宰が行方不明ぃ？」
「電話を繋がりませんし下宿にも帰ってないようで」
「また川だろ」
「また土中では？」
「また拘置所でしょ」
太宰さん、あんた今まで何やってたのさ
全部またって付いてるって事は何度も繰り返した………
良い歳した大人が何やってるんだよ
「しかし、先日の一件もありますし……真逆マフィアに暗殺されたとか……」
一応フォローはするけどさ
「阿呆か。あの男は危機察知能力と生命力は悪夢の域だ。あれだけ自 殺未遂を重ねて、まだ一度も死んでない奴だぞ。己自身を殺せん奴がマフィア如きが殺せるものか」
「でも……」
「ボクが調べておくよ」
声がする方を向けば、いつぞやの谷崎さんがそこに居た
「谷崎さん無事でしたか！」
「与謝野先生の治癒の賜物だな。谷崎……何度解体された？」
「……四回」
「「「あー……」」」
顔を青くした谷崎さんは頭を抑えて震えながらしゃがんだ
「敦君、探偵社で怪我だけは絶ッ対にしちゃ駄目だよ」
「？」
いやぁ、彼の所だけ地震が起きてるんじゃないかと疑うほどの震えようだね
「今回はマフィア相手と知った時点で逃げなかった谷崎が悪い」
「マズいと思ったらすぐ逃げる」
いつの間にか床に座り込んでいた
「危機察知能力だね。たとえば………今から10秒後」
…電車で物理学実験という名の爆破テロが起こるのか
＿＿＿今ので2,3人は死んだかなぁ〜？
「……」
私一人の力じゃ到底誰かを救えるとは思えない
乗客も
泉鏡花も……ね
だからあのタイミングで敦と戻りたかったんだ
私が死んで、君は元通り
そして知らない人達は何事も無く日常を過ごす
なんて素晴らしいハッピーエンドだろうか
でも君はそれを認めてくれなかった
酷い話だよね
私は君みたいな人の救い方は出来ないんだ
何も、出来ないんだ
どうしろと？
谷崎さんが出てきた扉が開き、今度は欠伸をした与謝野さんが出てきた
「寝すぎちまったよ」
「与謝野さん」
「ああ、新入りの敦だね。もう大丈夫かい？」
「ええ大丈夫です。傷一つありません」
「ちぇっ」
「……」
それから、ここで云う危機察知能力ってのは
「アンタしか居ないようだねェ」
裏切りだ
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或 - 初めまして。小説読ませていただきました。作風が悠りんさんと同じ気がします。作成日が悠りんさんは2016年のんのさんが2017年なので･･･とてもいい作品なので参考にするのはとてもいいと思いますが、あまりにも酷似するのは良くないかと。 (2019年10月25日 17時) (
レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» 他の作者さんも敦くんの成り代わり設定のものを書いてらっしゃる人も多いです。それに、別に本誌にないくだりを考えていれてもいいのでは？本誌と同じようなものばっかりでは、あまり面白くないと私は思います。前のコメントに長文失礼しました。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 蟻酸さん» のんのーーさんではありませんが失礼します。悠りんさんの作品は確かに成り代わりですが、のんのーーさんの作品は確かに成り代わりという形ですが、二重人格です。文豪ストレイドッグスが人気なため、成り代わりという設定が似てしまうのは仕方がないと思います。 (2019年3月30日 15時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
蟻酸 - 悠りんさんの作品に酷似してる気がします。特に19話の｢歩きづらい｣からが本誌にはないくだりです。その他にも似ているところが多々あるのでリスペクトするのも程々になさって御自分のストーリーを書いてください。私はのんのーーさんが考えたストーリーを読みたいです (2018年11月24日 12時) (レス) id: ee7a50357d (このIDを非表示/違反報告)
るー - 顔文字使ってないの良き。 (2018年11月19日 22時) (レス) id: 17e5b43388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのーー
| 作成日時：2017年9月19日 0時
