大きくなっても妹は可愛いの ページ6
Aside
蛍が服なり何なりを選んでいるのを横で見る。
流石に今着てる黒いローブを一着は心細すぎるからね。
蛍「これどっちがいいんだろ?」
そう言って二着の服を持ってくる。
A「んー、蛍は美人さんだからなんでも似合うと思うけど?」
蛍「そうじゃなくて!…やっぱり良いや。こっちはにしよう。」
なんだ。結局自分で決めたじゃないか。
A「お金出してくるからそれ貸して?」
蛍は左に持っていた服を俺に差し出した。俺の着ている服に似ている。
…まぁ良いか。と、さっさと会計済ませて蛍の元へ戻る。
A「はい。」
蛍「ありがとう!」
服の入った袋を蛍に渡す。
A「因みになんでこの服なの?」
すると、少し顔を赤く染め、恥ずかしそうに頬を掻きながら言った。
蛍「…お兄ちゃんとお揃いだなって、へへへ。」
A「はぁ?可愛すぎじゃん誘拐されないか心配。(兄妹でお揃いかぁ、良いね!)」
蛍「本音と建前ッ!」
_一方、神威side
威「う〜ん、何が良いんだろう?」
Aへのプレゼント選びに来てみたけど、こう言うのって難しいんだネ。初めて知ったヨ。
日々の感謝とかを伝えるのはプレゼントが良いってどこかで聞いた気がするけど、Aが何が好きか知らないと意味ないヨネ。
威「阿伏兎ー、何が良いかナ?」
阿「俺に聞かれてもわかんねぇよ。」
それもそっか。阿伏兎はAじゃないしネ。
?「〜?」
威「?…A?」
声の方を見る。
そこには確かにAがいた。が、その横に女の人が立っていた。
その人と楽しそうに話してる。
A「因みになんでこの服なの?」
?「…〜とお揃いだなって、へへへ。」
遠すぎて話が上手く聞き取れない。
でもなんとなくわかった。あの人もしかして…Aの彼女?
威「なんで…!」
すぐに近づこうとしたが、人混みに紛れて見失ってしまった。もうどこにも居ない。
俺はプレゼントなんて放って走った。
ねぇ、やだヨ。A。何で俺を見てくれないの?
そんな思いが胸のうちに広がっていく。気のせいであれと、願いながら走った。
ーーーーーー
神威はもしかしたら微ヤンデレかもしれない…。
作者はヤンデレが好きです。現実でそう言う人に愛されようとは思いませんが。
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作者名:男主愛好家 x他1人 | 作成日時:2020年11月1日 13時