幸福と不安は裏表 ページ5
Aside
蛍と手を繋ぎながら近場のスーパーへ歩く。
蛍「お兄ちゃん手冷たくない?」
A「そう?蛍が温かすぎるだけなんじゃないの?」
蛍「だとしてもこれは尋常じゃ無いよ。」
A「そうなのかなぁ…。」
なんて他愛の無い話をする。
あぁ、なんて幸せ何だろうか。今までの苦悩や葛藤がまるで嘘みたいだ。
でも、一つだけ聞けない事がある。
やはり蛍は俺を恨んでいるのだろうか。
助けられなかった…置いてきてしまった俺を恨んでいるか?
帰ってくる答えが怖くて聞けない。この幸せが足元からバラバラと音を立てて壊れていくのが怖い。
蛍「大丈夫?黙り混んでるけど…。」
A「ん?全然大丈夫。」
すると、蛍はわざとらしくため息をついた。
蛍「お兄ちゃんは我慢しすぎだと思うの。」
A「え、そんな事ないよ。」
蛍「…たまには弱音を吐いても罰は当たらないと思うけど。」
A「う〜ん、どうだろ。吐く弱音が無いからな。」
蛍「またそうやって!」
全くもう…と言う蛍の文句でこの話は終わった。いや、終わってくれて良かったと思う。
兄妹だからこそわかってしまう様な事がある。
今みたいに核心に迫るような話はあまりしたくないな。
?「!?」
A「あれ?」
蛍「どうしたの?」
A「今、誰かに見られてた様な…?まぁ良いか、早く行こう。」
再び前を向いて歩き始めた。
_一方、退side
退「大変ですよ副長ォ!」
あれは確かにA君だった。しかも、女の人と手を繋いで笑いあっていたのだ。
土「あぁ?てめぇそれより張り込みはどうした?」
沖「仕事放棄ですかィ?」
土「総悟、お前だけは言うな。」
退「そうじゃなくて!Aさんが女の人と手繋いで歩いてたんです!…あれ?」
それを聞くなり二人とも出ていってしまった。
書類も全て放棄して。
まぁそれなるのも仕方無いだろう。二人がどれほど惚れ込んでいるかは真選組の全員が知ってる事だ。
退「気のせいだと良いんだけど…。」
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作者、もしかしたらジョジョの夢小説も出すかも知れない。
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作者名:男主愛好家 x他1人 | 作成日時:2020年11月1日 13時