検索窓
今日:20 hit、昨日:17 hit、合計:8,208 hit

星になった王子 ページ14

作者です

前にやった過去編を続けましょうと言う訳で、暫くオリキャラしか出ないでしょう。地雷な人はやめていた方が良いのでは無かろうか…。

てな訳で話入りますよ。

ーーーーーー
Aside

…アルノーは死んだ。

なんて言えるわけが無いだろ…?ここの子供達には。特に、リリィには。

どうして?信じたくない、これはアルノーじゃ無いって誰かに言って欲しい、別の知らない誰かだって、嘘でも良いから…。

でもそんな思いは届かない。
どうしよう、リリィは頭の良い子だ。アルノーが居なくなった事にすぐに気づく。何か異常な事が起こってるってきっとわかってしまう…っ。

それより、どうして死んでしまったんだ?何が原因なのか…。

A「…ごめんね、アルノー。」

検死って言うほどの高度なものは出来ないだろうが、刺し傷だとか殴られた跡だとか、外傷はどんなのか見ておいた方が良い…アルノーに向けての供養も兼ねて、優しく。

ゆっくり服を脱がせる。
…外傷は無し?内側からって事、か?毒とか。随分酷い事をしてくれるじゃないか…!

もう一度服を着せ、壁に寄りかからせる。

まだこんなに小さい子供に…残酷だよ。まだ生きられる筈だったでしよ?リリィだけじゃない、まだまだ友達も増える筈だったでしょ?

A「辛かったろうに。せめて安らかにね…。」

冷たくなったアルノーを抱き寄せて、頭を優しく撫でた。もうここには居ないとしても、思いだけは伝わってると良いな…。

A「一旦出るか。」

今はアルノーの死について調べた方が良い。もう二度とこんな事は繰り返してはいけないから。

ここに居る子供達には隠し通してみせる。これは嘘でも優しい嘘だ。

アルノーの近く膝をつく。残念だが、連れて帰ればすぐに見つかる。ここに置いていこう。
せめて天国にいけるようにと俺はアルノーの手を握った。

手を離す。壁を少し押すと、ぐるっと回転していつも通りの景色に戻った。

歩いて蛍のもとへ戻る。リリィも居た。

蛍「お兄ちゃん?どこいってた…どうしたの?怖い顔してるよ?」

リリィ「そうだよ。どこか痛いの?」

そう言われて二人は俺の瞳を覗き込んだ。

A「…なんでも無い。アルノー君ね、別の人の所に行ったんだって。」

リリィ「え?」

A「アルノー君を引き取りたいって人が居たの。」

リリィは持っていた騎士道物語の本をぎゅっと握りしめる。表紙のお姫様は涙を流し、王子は星となって皆を見守った。

探る者→←狂妹愛



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 男主 , 非原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:男主愛好家 x他1人 | 作成日時:2020年11月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。