ソードアートオンライン〜漆黒の月夜のレクイエム〜 (ページ6)

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file6 さらば絶剣ページ6

＊本エピソードは本編と一切関係ありません。

ユウキの持病が悪化、もう長くいられんだろうと直感した俺は以前剣をぶつけ合った「あの場所」へ急行した。みると奴らもいる。俺達は目の前の島へと突撃し、現場へ急行した。そこに事情を知らないプレイヤーがいたら俺達の様子は戦場へ駆け足で赴く軍隊を思わせただろう。そして横一列に並んで気をつけの姿勢をしている様子はその連想をさらに加速させる。
『...俺が心配症だったってこと、剣を合わせたときに気づいてただろうに』
俺はこういう系には興味はない。親が死んだときも何も感じなかったほどだ。だけどなかなかどうして、俺にはまだ人を憐れむ感情があるようだ。涙こそ溢れない。いや、溢れさせては駄目だ。堪らえろ。これは別れではない。むしろ旅立ちなのだ。その旅路はいつか俺等も辿ることになろう。彼女はそれが少し早いだけ。だから涙を見せるな。悲しげな表情を見せるな。俺達は再び巡り合うことになるのだから。
ーーーーーー
？？？

俺はある国のしがない兵士だ。俺は「その時」まではただの兵士だった。「その時」まではー
『ふーん、力の有りそうな人間に戦いを挑む、ねぇ...』
その瞬間、俺は途方もない懐かしさを感じ、衝動のままに駆け出す。見ると同僚や囚人、王族そろって走っているではないか。街中、いや国中の戦士たちが「その場所」へー
全員「お帰り、絶剣！」

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