【銀魂】表裏一体偽り根性

お縄御免 ページ36

ー沖田サイドー





やっと明らかになってきた、そいつの素性
・・・裏に隠れたもの。



それは、思ったとおり複雑で。

奴がいつも、近くでなく
遠くを見つめて生きてきたことを強く感じた






．







「それで、あんたが全部背負うと？」




「それが一番面倒のない方法なんですよ
そうすりゃ、あのガキの中でなら
一生憧れのクソ親父でいられるでしょーが」





．






・・そんな言葉は






．







「・・どこぞの誰かさんみてーなこといいやがる」






・・・まるで俺のようで。





．







「・・ま、ただのエゴですよ」




「はっ・・違ェねーや」






．






．






．






．







「ーーー・・ッなにしてんですか」






．





．






軽く腕に留めた体には、いたるところに包帯がまかれ、

小さな傷の跡が幾つも見える





．






「・・いやまあ、特に意味はねェけど」





．





刀を手放し、タバコをくわえてなけりゃ
・・・普通の女と変わりねェ







そんな奴の背負うものとしては
あまりに大きすぎるそれに、多少の哀れさを感じながら。





．






．






「・・つまり、あんたは仕事を全うしただけってわけか」




「・・まあ、そうなりますね」






．







「・・・なら、もう俺の役目も終わりですねィ」





．





監視におわれる生活にも
この女の唐突すぎる行動に呆れることもねェ





．






．






「・・・あんたは自分の職務の経由で
その男を殺すしかなかった。

つまり、意図的に行われた人殺しじゃねェだろィ


・・お縄に着く理由なんざねェってわけでィ」





．





大きく見開かれた目に、驚きの表情が伺えて。





．






．







「・・・沖田隊長の大好きな手柄が
なくなっちゃいますけど」






「・・んなもんはただの結果でさァ
自分の武士道の途中で拾うもんでィ」

「どの口がいってんですか、笑わさないでくれます？」





「・・・ぶっ殺すぞくそアマ」






．






まあ、と口を開いたA







「・・正直、ブタ箱はごめんでしたからね。」






．






ーー・・大きく安堵したその表情がみえた

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