【銀魂】表裏一体偽り根性

あれの意味 ページ1

ーーー・・・朝


もちろん、いつものごとくやってくる。
この日もまた然りであるが。





．






．







「起きろクソアマ」



「いっだ！？」






．






ごつん、と頭に響いた一つの衝撃

すぐに蹴られたんだと理解できたけど。






．







「・・聡明な乙女の大事な脳に傷がついたら
どーすんですか。・・・一生をもって
償ってくれるんですか？」

「おう。まずテメェ自身の寝坊の
償いってやつをみせてもらおうか」







．








見上げれば、鬼副長


はあ、とひとつため息をついて。






．






「やだ、夜這い？」

「いまは朝だ」






そんじゃ、朝這いか、といえば
もう一度頭に衝撃が走った






．







「ったく、なんなんですか。」




「そりゃこっちのセリフだ。
出勤時間とっくにすぎてんだろーが」






時計をみれば、30分の寝坊






．







「いやー、すんませんね。
ちょっと金縛りにあってたもんで」

「そのまま一生動かなくてよかったのにな」







．






さっさと準備しろ、とだけ残し
副長が去った私の自室。・・当たり前であるが
私一人がそこに残っており。






．






・・・まあ、思い出されるのは
あの沖田隊長の変な言動と行動について。




柄にもなく沸騰しそうになるその頭で
必死に考えていた





．






まだ背中に残る体温や
・・あの意外とがっしりとした腕の感覚が

余計リアルに思えてしまっていて。






．







．








「・・あのハグになんの意味があるってんだ」






・・・考えすぎだ。あの動悸だって
慣れていない出来事に動揺しただけだろう






．






．







「あー・・ほんと、どうすればいいんだか」






．






・・とにかく、しばらくは奴の顔を
まともに見ることができそうにない。






．






．







「・・・そういや今日は市中見廻りの
当番入ってたっけか。」





なるほど。だから副長は起こしに来たわけか。






．






二度寝、という手もあるが
鬼副長の地雷を踏みかねない。






．






眠気と考え事で重い体を
仕方なく叩き起こしたのだった

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