否定部分 ページ15
ー銀時サイドー
この歳になって、勢いで全部やっちまうなんざ
思わなかった。大体、あいつの一世一代の大勝負に
出るとでもいうようなあの目がいけねーんだ。
流された。ーーそうして、それに対して
何も考えず、勝手に自然と口から流れ出てしまった
言葉に、後悔なんてモンがないことに、少しばかり
戸惑いが起こる。
小さく息をつけば、神楽と新八の
不審を宿した目をこちらに向ける。
「銀ちゃんどうしたネ。何か悩みでもあんのかヨ」
「この人に悩みがあるわけないでしょ神楽ちゃん。
どうせパチンコで負けたんだよ」
「どーいう意味新八」
「でも、今日はAとスイーツバイキングに
行ってたんデショ？」
「・・・え、そうなんですか？」
そういや、出かけた時には
まだ新八は万事屋にきてなかったな、と。
風呂上がりの神楽は、頭から湯気をのぼらせながら
さらに不審の目を強めている。なんだこれは。
あいつの誘いに乗っただけで、決してこっちから
無理やり誘ったわけではない。犯罪者か俺は。
「あんたら、いつからそんな仲良くなったんですか
そりゃ、結婚いじりとかよくしてましたけど、」
掃除機の手を止めた新八に、そんな指摘をされ、
ーー確かに、特別プライベートを共有するような
仲ではなかったな、と改めて認識する。
「・・まさか、あのいじりを本気にしたんですか？
それで調子に乗って近寄ったとか、」
「どこまで疑ってんだテメェはァァア！
んな中坊みてーにホイホイ勘違い発動させるか！」
「じゃあ何でAさんみたいにごく普通に素敵な
女性が、あんたとスイーツバイキングなんて
いくんですか」
「お前俺のこと舐めすぎじゃね！？雇い主だぞ！」
「僕はこんな不安定な雇い主認めねェ」
こいつらからの信用がないことは知っていたが、
もはやそういう次元じゃない。
人間として認めない的な雰囲気だ。
「ーーーま、つまりあれダロ。Aの男趣味が
最悪だったって話ネ」
「は？」
「先に手ェ出したのは、Aのほうだったって
ことアル」
面倒臭い話は終わりだとばかりに口を挟むマセガキ
そうして、まあ間違っちゃいねェかもしれねーが、
俺は男として否定しなきゃならない部分が見える
その説明に、苦笑をもらした。
「・・・ハァァァア！？」
新八の絶叫で、否定の言葉は打ち消されたわけだが
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シュシュ☆☆(プロフ) - ニーナさん» ありがとうございます！無事、完結です！ノロノロ更新でしたが、気長にお付き合いいただき、最後まで目を通してくださり、ありがとうございました！ (2018年4月2日 21時) (
レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！寂しいですが、最初から最後まですごく面白くて、きゅんきゅんさせて頂きました。次の作品にも期待してます。これからも頑張ってください！ (2018年4月2日 19時) (レス) id: 6963555a72 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ナギさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉、ありがとうございます！最後まで駆け抜けますので、どうぞ最後まで、よろしくお願いします！ (2018年3月8日 11時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - まこさん» ありがとうございます！楽しんでいただけていれば幸いです！物語も佳境です。最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2018年3月8日 11時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - みーるさん» ありがとうございます！新八と神楽は、きっと勘付いてニヤニヤしてるんでしょうね…！笑。密かにサポートしてたり…？私も気になってきました！頑張ります！ (2018年3月8日 11時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2018年2月19日 0時
