【銀魂】不安定少女と鬼

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ババアの発言と呆れを含んだため息に
眉をしかめる。




「なんで私が悪者ポジション？」

「あんたが無警戒すぎるから、男の方も手を
出しづらいんだろうよ。まあ、その歳で経験なしときちゃァ仕方ないかねぇ」


「ねぇ、バカにしてる？」

「哀れんでるんだよ」
「もっと腹立つ」





24歳で経験がなくてなんだというんだ。
そんな女性、きっと世にたくさん溢れてる。

私が誰にでも股を開くような軽い女じゃなく、
おしとやかな証拠じゃないか。






「つか、普段から警戒心びんびんだっての。
私の集中力なめんな」

「ならその集中力をもう少し仕事に生かして
もらいたいもんだね」

「じゃあ給料あげろ」




とても口には出せないが、あれだけのスリを
バレずに行ってきたのだ。状況判断能力と
集中力だけは、私の場合長けている。






「まだ若い男だったじゃないか。
惚れた女目の前にして抱きたくならないわけ
ないからね。あんた、あんま無茶させてると
愛想つかされちまうよ」


「・・・あいつ、そろそろ三十路」

「そんくらいなら、まだまだお盛んだろうさ」






惚れた女目の前にして、抱きたくならないわけ
ない・・か。特に先を求めているわけでは
ないため、あまり気にしていなかった。


まず、私にその魅力があるのかは謎であるが
一応、私の見た目は上等なものらしい。
スタイルは、良くも悪くもない感じ。


・・・いや、あいつの趣向は知らないから
そんなことは何のヒントにもならないんだけど







「愛想つかされる、ねぇ」

「男がリードするもんだけど、女がさりげなく
空気を作るってのも大切だからね」


「・・・別にアドバイスなんか求めてない」

「ったく、かわいくないねぇ」






言われて仕舞えば、気にならないわけもなく。

不本意ながら、愛想つかされるなんて
そんなのは嫌なのだから。

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