☆ ページ39
「ーーそりゃ、」
ストーカーじゃね?、とサラリ。
銀さんに相談すると、・・なんだか私の悩み
なんてちっぽけなものに見えてくるから不思議だ。・・いや、実際私にとっては重大問題なのだけれど。
「・・・どうすればいいと思います?」
「塩でも撒いとけ」
「悪霊じゃないんですから」
挙句、至極テキトーなアドバイス。
多少の不安はあったわけだが、・・やはりそれ
は当たっていたようだ。
「ちょっと銀さん、Aさんが困ってるんですから、もう少し真面目に聞いてあげたらどうですか?」
「案外、そのストーカーって
銀ちゃんだったりして」
「誤解招くようなこと言うんじゃねーよ!
誰がヅラの女に手ェだすか趣味悪ィ」
「どういう意味ですかそれ」
確かに小太郎のセンスがいいとは思わないけど
私まで巻き込まないでほしい。
冷房機器がなく、そろそろ蒸し暑いと感じる
ようになってきた万事屋。暑さのせいか、
三人ともどこかだるそうで。
「ーーー大体、こいつらに関わるとろくなことがねェ。ヅラの野郎、結局報酬支払いばっくれ
やがったしよォ」
「・・その節は、申し訳ありませんでした」
その件に関してはグゥの音も出ない。
私を匿ってもらった依頼に対して、小太郎は
友情割引だと言って、報酬支払いから逃げたのだ。言い訳もできない。
それを出されてしまえば、謝るしかないわけだ
「ーーー・・ま、今回はAチャン個人からの相談だしな。ヅラの野郎、最近ヘマしたせいで、連絡取れねーんだろ?」
「・・・おっしゃるとおりで」
「ったく、しゃーねェな」
ガシガシと自らの頭をかき乱しながら、
腰を上げた銀さん。ーー何だかんだ言って、
この人も他人を放っておけないタイプなのだ。
「ヅラに連絡つけといてやる」
「・・・へ!?」
「だって俺忙しいし。
ヅラに嫉妬されんの鬱陶しいし」
「は、はぁ」
まさかの、そっちですか。
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シュシュ☆☆(プロフ) - さざんかさん» 読んでくださり、ありがとうございます!かなり前に書かせていただいたものなので、今も読んでくださる方がいて嬉しいです! (2022年12月29日 9時) (レス) id: e568b5485d (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 更新お疲れ様でした。投稿してくれてありがとうございました。本編でも、特に番外編でも涙を流してしまいました。とても素敵で感動的で、桂小太郎がさらに好きになりました。出会えてよかったと思える作品です。 (2022年12月11日 4時) (レス) @page44 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 亜麻音さん» ありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!! (2021年8月5日 20時) (レス) id: 226626a196 (このIDを非表示/違反報告)
亜麻音 - 私ズラ大好きなんで、この話見つけたとき凄く嬉しかったです!素敵なお話をありがとうございました。 (2021年8月5日 15時) (レス) id: 0cca164e31 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます!確かに桂さんオチ少ないですよね…!私も書いててとても楽しかったので、また書かせていただきます! (2018年3月13日 11時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年4月11日 0時