玉争奪戦 ページ3
万事屋生活2日目。
ソファに座る、私、銀さん、神楽ちゃん、新八君。そしてもう一人。
「ーーーというわけで、・・・峯田は案の定
全力でAの捜索に人員を割いている」
「・・や、やっぱりそうだよね」
小太郎の調べによると、街中での情報収集等、
警察などの手は借りず身内でことを片付ける
様子だということ。まあ当たり前だ。
挙式まで、一週間ちょっとなのだから。
(ーーそれに、あの人だし)
予定を他人に狂わされるなど。・・ましてや
挙式なんて大行事が潰された日には、気を狂わせてしまうのではないだろうか。
「案ずるなA。これも俺の作戦のうちだ」
「本当に考えてるの？」
「当たり前だ」
会うと終始自信満々なんだよね、この男は。
その生き生きとした頼もしさに、逆に不安を
駆り立てられるのはなぜだろうか
そんな不安を代弁してくれたのは、
新八君である。
「・・でも、そんな大企業が人員を割いて総力を挙げているなら、ここにAさんがいることがバレるのも時間の問題じゃないですか」
「だな。一応外出は控えてっけど、噂ってのは
怖ェからな。いつの間にやら広がって、俺の人生の半分を持って行こうとしやがる」
「あんた噂にトラウマでもあるんですか」
銀さんと新八君の会話を流し聴きながら、
首をひねる私。
それに関しては、小太郎も軽く首をかしげ
厳しい表情を見せていた。
「確かに一理ある。・・だが、バレるにしても、時間稼ぎにはなるだろう。この銀時が、
ただでやられるとも思えんしな」
「え、そんな熾烈な戦いなのこれ。俺降りるわ
ここんとこパチンコも負け続きだし、今度こそ
死ぬ気がするわ。パチンコの玉股間にぶつけて
死ぬ気がするわ」
「大丈夫だ。敵の武器はパチンコじゃない。
マシンガンだ」
「それもっとダメなやつ！股間にぶつけたら
コッチの玉が消えるやつ！」
「いや股間にぶつける必要なくね！？
敵もわざわざ股間狙わなくね！？」
「玉なんて二つもいらないネ。一個くらい
消えても大丈夫ヨ」
「・・待って小太郎、ーーマシンガンって？」
峯田の得意な分野は機械だ。
それこそ家電とか、普段使用する日用品のはず
マシンガンって、あの殺傷力の高い銃だよね
「あぁ、そうか。この話はまだだったな。
ーーー峯田の企業の"綻び"。・・それが、
マシンガンだ」
どうやら、私には計り知れないらしいその綻び
について、小太郎は静かに語り出した。
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シュシュ☆☆(プロフ) - さざんかさん» 読んでくださり、ありがとうございます！かなり前に書かせていただいたものなので、今も読んでくださる方がいて嬉しいです！ (2022年12月29日 9時) (
レス) id: e568b5485d (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 更新お疲れ様でした。投稿してくれてありがとうございました。本編でも、特に番外編でも涙を流してしまいました。とても素敵で感動的で、桂小太郎がさらに好きになりました。出会えてよかったと思える作品です。 (2022年12月11日 4時) (レス) @page44 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 亜麻音さん» ありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです！！ (2021年8月5日 20時) (レス) id: 226626a196 (このIDを非表示/違反報告)
亜麻音 - 私ズラ大好きなんで、この話見つけたとき凄く嬉しかったです！素敵なお話をありがとうございました。 (2021年8月5日 15時) (レス) id: 0cca164e31 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます！確かに桂さんオチ少ないですよね…！私も書いててとても楽しかったので、また書かせていただきます！ (2018年3月13日 11時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2017年4月11日 0時
