【銀魂】時には時間を忘れて過ごすべし

ぶっ飛んでいて ページ8

「ーー今、・・何て？」


さらりと流されてしまったけれど、
あれ？さっきかなり信じられないことが起こらなかった？この魔王の口から、とんでもない言葉が飛び出さなかった？


立ち止まってフリーズしていれば、一度そらされていた視線が、また交差する。ポーカーフェイスの中に浮かぶのは、意地悪めいた色。




「へー心臓病の上に耳まで悪くなったかィ。
こりゃ本格的に年増だねィ」


「・・・本当にそうかも」

「ありゃ、認めちまった」





だって、耳が悪くなったとしか思えないのだ。





(・・・つまり、寂しかったってことだよね)



総悟は、さっき否定の意を示さなかった。
・・・そろそろ難聴か。若年性か。





「ーーって！年増じゃねーし！！」
「遅ェよ」



遅いも何も、否定しなければならないものは
否定するべきだ。私は年増ではない。
ピッチピチの二十代だ。ーーてか！それより！




「結局、あの、どういう、こと？」



そうだ。今の問題は総悟の発言についてだ。
私の冗談に対するびっくりポンな返答に
ついてだ。



ため息を吐き出した総悟は、つまり、と。
そのポーカーフェイスは崩さず、口調も淡々と

ーーだがしかし、








「お前がいねーとつまらねェっつったんでィ」





内容だけは、ぶっ飛んでいて。
・・・あぁ、やっぱり大難聴かも。

憎たらしい、けど→←邪な気持ちは、ない！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す