【銀魂】時には時間を忘れて過ごすべし

暇の原因 ページ39

ー沖田サイドー



「ーー暇、」



厳密に言えばいつも暇ではあるのだが、
今日は一段と暇である。・・普段何をして過ごしていたのか。




(・・あぁ、そうか)





Aとの鬼ごっこ、スケジュール狂わせに
専念し続けて数か月。突然それがなくなれば
暇にも感じるはずである。

ーーーあいつが来る前は、こうして寝転んで
ぼーっとしてるだけでも1日が過ぎたってのに

全くあの女の存在感と時間への執念は恐ろしい
俺のプライベートにまで害をなしやがった。







「・・・チッ、」





あちらはきっと俺のことなど忘れて
とっつぁんにこき使われていることだろう。
何せ時間マニアプラス仕事人間だ。
クソ真面目も程々にしろと言ってやりたい。





「ーーーこりゃ、不本意極まりねーな」





あいつがいねーと面白くねェたァ、前々から
思っちゃいたが、まさかここまでとは。

むしろサボりを妨げるものがなくなって
羽を伸ばせそうなモンだが。






「・・・早く帰ってきやがれ、雌豚」





警察庁も、圧倒的な比率で野郎が渦巻く場所。
あいつはあんなでも一応女だ。

つまり、・・そういう心配も拭えねェ。





つぶやいた言葉は、誰に吸い込まれることなく
消えていった。それに多少の安堵と虚しさを
感じつつ、ーー俺は少しの眠気に頼るように
むりやり目を閉じることにした。

退化してる→←特にこだわりはない。

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