【銀魂】時には時間を忘れて過ごすべし

意思表示でしょうか ページ30

目覚まし時計の音を聞きつけ、私はいつもより遅めの起床時間を迎えていた。

大きく背伸びをして窓を開ければ、
立派な快晴である。







「ーーーひっさびさの非番！」




久々、本当に久々の非番だ。およそ3ヶ月ほどか。近頃悪化した治安の悪さが手伝って
仕事は常に山積み状態であった。それが、
先日片付いたのだ。・・よって今日は、久々に
自らの休みを取ってみた。

もちろん、休日といえど、休み時を有意義に
使うために立てたスケジュールというものは
存在するわけで。私は腕時計をみて立ち上がる






「・・今日はゆっくり読書でもしようかね」




我ながらババくさいと思うが、購入したまま
未読の本が数冊。そろそろ目を通したい。


これまた久々の私服をたんすから引っ張り出し
着替えつつ予定を整理した。






ーーーー
ーー

「・・よお、珍しい格好してんな」

「今日は非番だからね」




紫煙をくゆらせながら、食堂に現れた副長に
言葉を返しつつ味噌汁をすする。

何だろう、この何とも言えないゆったり感。
・・もちろん私はノロノロするのが嫌いだけど
こうしてのんびり過ごすのもたまにはいいか。


予定としてはまだ時間もあるし、
食後のコーヒーでも貰おうかと思っていれば





「ーーーへえ、今日非番かA」

「総悟、随分遅い起床だね」



「土方さんだって今起きたんだろィ。俺だけ
早起きなんざ理不尽にもほどがあらァ」

「副長は昨日夜遅くまで仕事の予定があったから。己は22時には就寝時間だっただろーが」




差別だろそれ、なんて不満を漏らしているが
ブーブー言いたいのはこっちだという話だ。






「ところで、お前非番ならちと付き合え」



「・・え、・・・はあ！？」


「デートってやつでィ」
「いやお前仕事ォォオ！」




デートはいいさ百歩譲って。でも日にちを考えよう。私は非番だが、提案者は紛れもなく出勤日だ。ふざけてるとしか思えない。





「硬ェこと言うんじゃねーや。俺だってサボるのは心苦しいんでィ」

「嘘をつけ」





かっちり隊服着こなして、スケジュール立者に
堂々とサボり宣言とはつまり、殺してほしいという意思表示って解釈でいいのかな！？

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