【銀魂】時には時間を忘れて過ごすべし

どいつもこいつも ページ25

朝会議を終えて、私はいつも通り業務を
こなしていた。ーーもちろん、少しの苛立ちを
感じながら。



「宴会くらいいいじゃねーかィ。夜間巡回の
予定をいじるだけだろィ」

「何で私の部屋にいるの」



今日は確か取り調べではなかったか。
カツ丼を食らいながらくっちゃべる、例のあれである。




「お前朝から機嫌悪ィから。隊士どもを殺さねーか見張ってんだろうが」

「そんな不名誉なものいらん！どっかいけ！」




それに見張りという割には、ストーブの前で
アイマスクを手に寝転んでいる。どう考えても
お昼寝タイムに入ろうとしていないか。

スケジュールを司る本人の前で、
堂々とそれを狂わそうとしてないか。





「実際隊士共も、宴会については乗り気だぜィ
あとはテメェが賛成すりゃ事はうまくいく」

「まんじりたりともうまくいかねーわ！
予定も何もかも失敗ばっかだわ！」





隊士たちが乗り気なのはわかるさ。
そりゃみんな騒ぎたいんだろうし。

私だって人間である以上、職務を忘れて
飲みたいという願望がないことは、ない。


・・でも、宴会となれば話は別だ。この場合、
調整しろと簡単に言うけれど、宴会日の夜の
シフトチェンジだけというわけにはいかなくなる。次の日の朝、二日酔いどころか一週間酔い
くらいになってしまったバカ隊士どもの、
次の日のスケジュールまで図る必要がある。






「・・局長もなんでいきなりあんなこと、」

「俺ァ、酒が呑めりゃそれでいい」
「次の日ちゃんと仕事できるならいいけど」




いや、シラフでもしないのだから
酒飲んだ次の日に仕事するわけがないか。
きっとニートよろしくお昼まで布団に引きこもっているんだろう。ーーああもう！！





「この前の討ち入りの後だって、予定が詰まってるってことでお前が分刻みのシフト出したせいで飲めずじまい。今回ばかりはみんな近藤さんの味方だろーねィ」


「・・どいつもこいつも」




頭の中お花畑か。大体、天下の真選組が無防備に酒など煽ってみろ。その時を狙われればひとたまりもない。全滅だ。アルコールと一緒に
仲良くこの世とおさらばだ。

ついでに新聞には"不覚！宴会時の油断を突かれ全滅か！？"なんて不名誉極まりない見出しがデカデカと大衆の目に晒されるだろう。


・・まあ、確かにこの前の討ち入りの後は休暇らしき休暇を与えてないのは、事実だけども

思っておこう→←イライラ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す