【銀魂】時には時間を忘れて過ごすべし

イライラ ページ24

「ーー最近、ぼったくり事件が多発してる。
各自、見廻り時には警戒してくれ」

「「「はい！」」」



歯切れのいい挨拶が響く中、一つ聞こえるのは
気の抜けたあくび。ーーもちろん、鬼の副長と
私の前でそんな所業をやってのけるのは、
沖田総悟ただ一人であり。





「コルァ総悟！！今は会議中！！ちゃんと
起きて聞きなさい！」

「睡眠学習ってのがあるだろ。その要領でィ」



「・・・副長、こいつの給料下げない？」

「同感だな、考えとく」





反省の色というのが見えない。こんな奴は
いつか痛い目に合うだろうと思い続けて
早何ヶ月。ーー妙に悪運が強いそいつに、
その "痛い目"というのがやってきたことはない


やれやれ、と半ば諦めのため息をつく。
終了5分前となったことを確認し、そろそろ
まとめに入ろうとした時








「あー、皆！会議を終わる前に、一つ提案が
あるんだが！」




声をあげたのは、我らが局長である。





「・・局長、そろそろ終わりたいので
1分で済ませてもらえる？」

「おう！余裕だ余裕！」




高らかに笑いを上げる局長に、少しの不信の
目を向ける。本当にスッキリ終わる提案なのか

まず大前提に何の提案なのか。ーーそんな疑問は、次の瞬間苛立ちに変わる事になる。









「ーーー明後日の夜、宴会でもやらねーか」





そう。これである。
局長自らの提案といえば、隊の改善点だったり
たるんだ仕事態度の隊士の給料をさげたり、
・・まあそういうものこそ正しいだろう。

ーーなのにこのゴリラは、・・何だって？






「近藤さん、いくらなんでも急すぎねーか。
どうせでも今は雑務が多いってのに」


「何言ってんだ！疲れた体に鞭打って仕事なんざしても効率が悪ィだろーが！ここらで一息
ついて、また頑張ろう！」




「・・・Aがぶっ壊れる恐れがある」

「え？」




たった今、タイムリミットの1分が経過した。
ーーが、この状況においては、置いてけぼりに
できない議題が残ってる。








「・・・ついに隊のトップまでもが私の組んだ
スケジュールを狂わす気かァァア！？」


「おいいい！A落ち着けェェエエ！
ほら！言わんこっちゃねェ！！」

「Aちゃん！？」


「あーあ、こりゃもう手遅れだねィ」



「もう嫌！ここにいる奴ら全員宇宙のチリに
してやる！！」




最近高頻度でスケジュール調整をしている
こっちのストレスを考えて欲しい。
予定通りにいかないイライラをわかって欲しい

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