【銀魂】オトコ×オンナ

あくまで長所 ページ8

「え、近藤さんの想い人ってことは、
志村妙さんってこと？」

「あぁ、ストーカー騒動の時に一回顔合わせ
してるんだったな、お前ら」

「いや問題そこじゃなくて！」




また、あの悪夢が蘇るのか。
あれはギャップというかもはや別人格というか

あんな微笑ましい美人から、アクロバットな
蹴りやら言葉やらが飛び出す現場をまた目撃
することになるのか。

・・・そろそろあの凶悪性は警察として
見過ごせない部分があるんだけど！？







「ーーあと、愉快な仲間たちって？」

「ちょいと腐れ縁のある奴らでねィ。・・ま、
その志村妙の身内みてーなもんでィ」

「え、あの遺伝子がまだいるの」





その言葉にはもう口元引きつらせて痙攣する
しか手はないんだけども。

まあとにもかくにも、こいつが言いたいのは、
女は私一人じゃないから、近藤勲の顔を立てて
宴会に参加してくれないかということらしい








「ハァ、・・まあいいですよ。ここまで来て
帰るってのもアレだし。借り返すって意味で」

「決まりだな」




ニヤリ。ーーそいつが怪しく口角を吊り上げた
ことを、私は見逃さなかった。









「・・・図ったなこの野郎！！！」

「ついてきたのはテメェだろィ」






私のお人好しという長所、ーーそうあくまで
長所であるお人好しを！

・・利用したなこいつ！！！

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