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真相 ページ44

坂田さんの馬鹿野郎。何で言っちゃうの。
いろいろ早まっちゃうじゃん予定みたいなのが!これからの展開みたいなのが!



ーーとまあ、坂田さんに呪いをかけたところで
状況が良くなるわけでもなく。・・覚悟を決めた私はため息をひとつ零す。







「・・・・もう整理はついてる、から。
ひと思いに言っちゃっていいよ」




そんな言葉を、呟いた。


正直、整理なんてついてるはずもない。
・・ここで別れようなんて言われて、
「そうだね!」と平和的な気分で居られるかと
いうと無理だ。


ーーでも、こうなった以上は後戻りも休憩も
できない。・・沖田は話があるといったのだ。
誤魔化されるよりは、いいじゃないか。

そんな思いとともに返事を待っていれば。









「そうかィ、・・ーーーなら遠慮なく」






静かな声が、そう紡いだのを聞いて、
私は思わずぎゅっと目をつむった。・・と、









「・・ッ、やっ、ちょ、え!?」




私を襲った衝撃というのが、予想をはるかに
ぶっ飛ばしたもので。


突然傾いた体、背中に感じるソファの気配。
ーーそして、・・真上から影を落とす沖田の顔


押し倒、された?







「な、何してッ・・」

「ひと思いにイッちゃってっつってたろ」
「いや字が違う!字がちがァァう!」




赤面は仕方がない。一応情けなくもこいつに
惚れてる身なのだ。今から別れるとかそんなの
無しに、この状況は恥ずかしい。





「ッ、離れてよ!ダメだって!」
「何がダメなんでィ」

「何って、・・そりゃあんた、だって、」




何も紡いでいないのに、霞む目元と痛む鼻の奥

うまく言葉にできないまま、ーー私は真上の
そいつから目を離すことができなかった。








「ーー早く答えろ。・・自分の女に触れて
何が悪ィのかって聞いてんだ」

「ッ、・・ずる、い」





そうやって、また私は繋ぎとめられてしまう。

苦しくなって、息を吐き出そうとしたら、
ウッ、と、ーー小さく嗚咽が漏れる。








「・・テメェが何で今そんな苦しそうなツラで
泣いてんのか知らねーが、ーー勘違いも大概に
しやがれ」



そんな中聞こえた、呆れと真剣味が
交錯しているそいつの声。

静かに私の耳に流しこんで、・・ーーー次に、
前触れもなく私を抱き起こした。








「あの日一緒にいた女は、うちの監察」


「・・え、」

「ちなみにいうと女でもねェ」
「はい?」




ーーそして、・・沖田は真相を語り出した。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 警察   
作品ジャンル:アニメ
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ゆきふく(プロフ) - 心臓バックバクでした……ありがとうございます……!!!! (3月28日 2時) (レス) @page49 id: c898271006 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます!楽しんでいただけたいれば、嬉しい限りでございます!最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました! (2016年10月17日 21時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!やっぱり沖田さんにはドキドキニヤニヤさせられますね…(*´ー`*)シアワセ シュシュさんの夢主ちゃんは本当キャラ濃くて可愛い子ばっかりで面白いです!そして毎回のツッコミ技凄いです(笑) (2016年10月17日 15時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - Fuさん» 嬉しいです!最後までお付き合いいただいて、本当にありがとうございました! (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ボロネーゼさん» 本当ですか!本当に嬉しいです!楽しんでいただけていると知って安心しております!ありがとうございました! (2016年10月16日 22時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年10月5日 19時

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