【銀魂】オトコ×オンナ

ジャンル ページ28

「ーーー最初からこういうとこ提案してよ」

「・・・うるせーな。こんなベタな場所で
満足できるたァ、安い女でィ」

「なんだと」




いいじゃん映画！！、と力説したのは
近場の劇場に足を踏み入れてすぐのこと。

沖田が至極つまらなそうな顔で
提案してきたのは、ーーー映画だったのだ。







「何みよっかなー。やっぱアクションとか」
「オイ」




宣伝ポスターを眺める私に、
沖田は、何やってんでィ、と。






「何って、映画選んでるんだけど・・、」
「んなモン、すでに決まったらァ」



「・・・ハイ？」


「だから、もう既に俺が決めてんでィ
チケットも買ってある」

「・・・」






一度引いていた嫌な予感というものが
再び私の頭に舞い戻ってきた。



ーーそして案の定、沖田がぴらりと取り出した
一枚のチケットをみて、ため息をついた。









「・・・・"死者の迷宮"」



ジャンルなど、問わなくてもわかるそれ。






「沖田は、ホラー好きなの？」

「別に。たまにホラー番組見る程度」

「信じてるの？幽霊」

「俺ァ不確かなモンは信じねーよ」





・・ウン。









「・・・・・じゃあ何でこれにしたの？」




「お前が恐怖におののくツラを拝むため」
「本当に悪趣味な野郎だねお前は」





いやまあ、今にわかったことではないけどね

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