【銀魂】オトコ×オンナ

場違いなそれ ページ22

ー沖田サイドー




「そういや総悟、・・テメェ昨日の宴会の
片付け逃げやがったな」

「何のことですかィ」




久々に土方との巡回の日。
俺は珍しくそいつと肩を並べていた



昨日の宴会の片付け、ーーつまり、酔い潰れた
隊士どもの始末である。






(・・あの後っつーと_____ )





専らAと一緒にいたのだ。
最終的にはそいつを家まで送って行って

そんでもって、俺は直接的部屋に戻って
眠りについたのだ







「ったく、・・ま、テメェが宴会の翌日に
夜間巡回サボらなかっただけマシか」


「みくびらねーでくだせェ。書類整理が
嫌だっただけです」

「自慢げに何言ってんだ叩っ斬るぞ」


「二言目に脅したァ、土方さんも立派な
マフィアンになったもんでィ」

「誰がだァァア！？」





夜も遅くなってきたこの時間に、
物騒な声をこだまさせるのはいかがなものか。

24時間365日、・・よくもまあこんなに
脳みそ沸騰させてられるな。



半ば感心を交えてその野郎を眺めていれば。









「ーーーあとな、・・あの娘とのことを
とやかく言うつもりはねーが、
仕事に支障きたすんじゃねーぞ」



そんな言葉が、鬱陶しい紫煙とともに
はきだされたのだ。


澄んだ秋空に広がるのはくすんだ白。







「・・・そりゃ、野暮ってもんですぜ」

「追求せずに黙認してやってんだろうが。
どこが野暮なんだよ」


「存在？」
「根本的な問題じゃねーかふざけんな！！」








こりゃ、まいったな、と。



・・まあ、確かにあんなに堂々とあいつを部屋に連れ込んだのだから、無駄に鋭い土方さんの
勘なら気づかれても仕方ねーんだろうが。









「・・・心配いらねーですよ。
俺ァ仕事にだけは誰よりも真摯なんで」

「もはや嘘にもなってねェ嘘
吐いてんじゃねーよ」






予想通りのツッコミをうけた、ーーその時。









「火の用心_________ 」





どこからか聞こえてきたのは、
有名なワンフレーズ。

それからすぐさま連想された顔がAのもの
であり。・・無意識にその行列を探す。




ーーーと、









．









「・・・えっ、姐さん！？」




聞き慣れた一定リズムのワンフレーズではない
大きく場違いな声が空間をつんざく。







(ーー"姐さん"？)





それがあいつのニックネームであることを
思い出し








「ーーーー・・ッ、おい総悟！？」





その声に向かって、走り出す。

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