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生命の危機 ページ10

「ぎ、ぎぎ、銀さん!?」

「随分物騒なとこだなオイ。赤ェし」




心底面倒臭そうな顔を見せたその人は、
静かに腰から木刀を抜いた。







(ーーーあぁ、きてくれたんだ)


でも何で?しかも場所までわかってるなんて。




その人に関しての疑問はつきそうにないが、
声にする余裕もないほどに、ーー私の心は
脱力をみせた。



やはり、この人はいつも私に安心を
与えてくれる








「・・だーれあなた。見張りの子達は
どうしたのかしら」

「あぁ、外の姉ちゃん達なら」




ーーー"俺がぜーんぶいただいた"

女の質問に対し、そう発して。
艶やかにペロリ。・・唇をひと舐めした銀さん


・・・い、いただいたって!!!






「銀さん!不潔です!犯罪!逮捕!」
「いや何勘違いしてんの」




本当に【自主規制】するわけねーだろ、と。
あ、これ逮捕でいいよね。




「峰打でさらさらーっとな」




ピースをつくるその人に、呆れるというか、
軽蔑を始めた私をおいて、女がふらりと
銀さんの方へすすむ。






「ーーこのお嬢さんの恋人くんかしら」

「んな上等の関係に見えるか?」


「ええ。大ピンチに駆けつけるなんて、
ヒーローみたい。女の子なら皆憧れるの。
・・いいわね。羨ましいわぁ。ーーそれに」




・・と、そこで言葉を切った女は






「ーーー憎らしい」
「ッ、え?」






完全に油断と安心に包まれていた私を振り返り
・・ナイフを、大きく振り上げた。






「・・やべっ!!」

「ひッ、」





珍しく焦った銀さんの声が聞こえて。
私は小さく悲鳴をあげて。


ーー本日二回目となる生命の危機というものに
直面したのだった。

余計なお世話だ→←綺麗?



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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます!ネタは常にガス欠寸前でした…笑)最後まで読んでいただけて嬉しいです!ありがとうございました! (2016年9月27日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» 銀さんってたまに優しいですよね!普段ちゃらんぽらんなだけにギャップがあります!そして最後まで読んでくださり、感謝です!ありがとうございました! (2016年9月27日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ミミさん» ありがとうございます!最後まで目を通して頂き、幸せです!楽しんでいただけていたらと思います (2016年9月27日 19時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 遅れましたが、完結おめでとうございます!嘘をつく夢主ちゃん凄いけど、途中からネタが尽きないシュシュさんの方に意識引っ張られかけました←本当、どうしてそんなにネタが尽きないんだ…(尊敬) (2016年9月27日 19時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭 - 完結おめでとうございます!銀さん…夢主ちゃんに対してそんなことを思っていたとは…何て優しいんだろう…。とっても面白かったです!次回作、楽しみにしています! (2016年9月23日 22時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月16日 12時

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