意味もわからず ページ7
「しりたい?」
「いや聞き返すまでもないですよね。
そりゃ知りたいですよね。だって私自己意思で
ここにいるわけじゃないんですから!!」
最後声を荒げたのは許してほしい。
これでも暗闇が少し、ほんのすこーしだけ
怖かったりするんだからね。夜目効かないのも
意味わかんないし。
「・・・ふふ、」
急かす私に、少しだけ笑みを唇からこぼした
らしきその女を不思議に思っていると、
ーーカチリ。・・スイッチ音が聞こえ、
「ッ、」
それとともに、目の前に強い光が揺れる。
どうやら照明のスイッチだったらしいのだが、
.
「・・は?え、ーーーはいぃぃいぃいい!?」
光に慣れてきた目が映し出した光景に、
ーー呆然とするしか策はない。
(・・・これ、まさか)
無機質なコンクリートに囲まれた小部屋の中
ところどころに目立つのは、ーー赤い色。
(・・・血、なの?)
ふと思い出すのは、目覚めた時に嗅いだ鉄臭さ
・・それがこれのものだとすると、やはり。
「ーーー大丈夫。・・すぐ楽になるから」
「いや、ちょ、待ってお姉さん!!」
状況理解が追いつきませんが!?
「ももも、もしかして、私を殺すおつもりでは
ないですよね?」
「あら、殺すわよ」
「うおおおぉお!助けてェェェ!!」
あっさりくちばしった。とんでもなく恐ろしい
ことを!何ということだ!
「あああの、ですね!私実はえら〜い幕府官僚
の一人娘なんです!こんなことしたら!
死ぬよアンタ!いいの!?」
「江川A、21歳。武州出身。身寄りなし
真選組隊士。・・そんなこと書いてないけど」
「・・・・・オーマイガー!!」
警察手帳を開けて首を傾げた女。
ヤベエ!一発でばれた。
不自由な体で多少後ずさりを始めた私に、
ふと視線を向けたその女は、「あら?」と
また一つ、首を傾げた。
「・・・・・明るいところでよく見ると、
別に大したことないわね」
「へ?」
「21歳にしては顔が乳臭いし」
「は?」
「肌も少し焦げてる」
「おーい」
「・・それに何か胡散臭い」
「どういう意味でしょうか!!」
うーん、なんて悩んでないでなんとか言えよ!
意味もわからず傷つけられてるよ私!
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シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます!ネタは常にガス欠寸前でした…笑)最後まで読んでいただけて嬉しいです!ありがとうございました! (2016年9月27日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» 銀さんってたまに優しいですよね!普段ちゃらんぽらんなだけにギャップがあります!そして最後まで読んでくださり、感謝です!ありがとうございました! (2016年9月27日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ミミさん» ありがとうございます!最後まで目を通して頂き、幸せです!楽しんでいただけていたらと思います (2016年9月27日 19時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
槊(プロフ) - 遅れましたが、完結おめでとうございます!嘘をつく夢主ちゃん凄いけど、途中からネタが尽きないシュシュさんの方に意識引っ張られかけました←本当、どうしてそんなにネタが尽きないんだ…(尊敬) (2016年9月27日 19時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭 - 完結おめでとうございます!銀さん…夢主ちゃんに対してそんなことを思っていたとは…何て優しいんだろう…。とっても面白かったです!次回作、楽しみにしています! (2016年9月23日 22時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月16日 12時