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妙案 ページ29

「また得意の嘘ですかィ」





総悟の呆れ声が聞こえ、トシの紫煙が見えた。





「違うよ!こればかりは正真正銘本当の話!
銀さんと私はウフフな関係です!」

「言い方が胡散臭ェ」





総悟が極悪非道なのは前からであるが、
Aちゃんだってキレちゃうからね。
そろそろ限界だからね。


頬をふくらました私に、トシは一つため息。
静かにこちらを見据えて。







「ーー多分本当だろう。
昨日それらしいやりとりが見られた」

「まじですかィ」






なんとびっくり。私はあんぐりと口を縦に
開きっぱなし。ーーつまり、トシの気味の悪い
助け舟に困惑しているのである








「まさか旦那が、こんなへんちくりんの
極みを受け入れるたァ」

「・・ま、その原理でいくと
野郎も十分へんちくりんだ。お似合いだろ」




うーん、けなされてるのかけなされてないのか
ちょっと判断しかねるかもしれない。






「でも許しちゃう!なんたって私は今猛烈に
ハッピーである!」

「心の底から死んでほしい」
「同感だな」





おっと。これは確実に貶されてるとわかるぞ!
でも屈しないぞ私は!






「ということで、私は銀さんと愛をはぐくんで
きますので」

「愛より仕事を育め」

「仕事を育むのは来世ってことで!」
「んじゃ今すぐ来世行くか」

「仕事します」

「よし」





と、まあ。ーー結局いつものパターンでおわり

トシによって積み上げられた仕事の山を
片付けることとなったのだった。

















ーーー





「ーーーお、終わったァ」






そんな声をあげたのは午後7時半。
時計を前に、うーん、と唸る。



銀さんに会いたい。ーーもっといえば
ダーリンに会いたい。







いやしかし、時間的にアウトな気がする。
今行けばセーフとの瀬戸際か。
・・でも確実に帰る時間が遅くなる。


とはいえ、これ以上行くのが遅れてしまうと
ただの夜這いになってしまうし。



顎に手を添えるというわかりやすい
考えポーズをとり、数分固まった私。

・・・そして、ふと顔を上げた









「ーーーあ、そうだ!」




一つ浮かんだ妙案に胸を躍らせる。

そうだそうしよう。決断力とは時に大切なもの



ーーー私はその妙案を採用し、万事屋へと
つながる電話番号を携帯に打ち込んだ。

ここだけの話→←よくぞ聞いてくれました



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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます!ネタは常にガス欠寸前でした…笑)最後まで読んでいただけて嬉しいです!ありがとうございました! (2016年9月27日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» 銀さんってたまに優しいですよね!普段ちゃらんぽらんなだけにギャップがあります!そして最後まで読んでくださり、感謝です!ありがとうございました! (2016年9月27日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ミミさん» ありがとうございます!最後まで目を通して頂き、幸せです!楽しんでいただけていたらと思います (2016年9月27日 19時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 遅れましたが、完結おめでとうございます!嘘をつく夢主ちゃん凄いけど、途中からネタが尽きないシュシュさんの方に意識引っ張られかけました←本当、どうしてそんなにネタが尽きないんだ…(尊敬) (2016年9月27日 19時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭 - 完結おめでとうございます!銀さん…夢主ちゃんに対してそんなことを思っていたとは…何て優しいんだろう…。とっても面白かったです!次回作、楽しみにしています! (2016年9月23日 22時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月16日 12時

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