ファイナルアンサー ページ25
「そんなわけないですよねー」
へへへ、と照れ笑い。
本当、体調不良に気づいてもらえたからって
少し浮かれすぎだ。うん。
誤魔化す私。ーーだがなぜだろう。
普段こんなことをいえば、呆れと軽蔑を含んだ
目でこちらを見るはずの銀さんが、
・・今日はどこか怪しげな笑みを浮かべていて
「テメェにしちゃ上出来じゃねーか」
「は？」
「正解」
黙秘を続けていた彼が、突然言葉を紡ぐ。
正解って、・・・何が？
("そんなわけないですよねー"が正解？
・・それとも_____)
それより前の会話を遡る。
ほか。ーーほかに、私の言った言葉、
"ということは、銀さんも私が好きなんだね！？"
・・いやいや、ないな。
「わかったか？」
「え！？え、と、・・んー、ちょっと」
「仕方ねーな」
いけない。ーー期待が胸を占め始めた。
期待を高めるほど、後の落胆はでかいと聞く。
・・つまり、ダメだ私！現実を見ろ！
銀さんのことだ。こんなこと言って私を
油断させて、絶対何か企んで_____
「俺もお前といてーよ。・・惚れてるからな」
・・・い、る、はず。
「ーーーはい？」
困惑しかない私に、
してやったりな笑みを浮かべた銀さん。
・・それがどこか艶めいたものであることに
気づき、一気に顔が沸騰する。
ーーもう、風邪の怠さなど感じなくなっていた
「んだよ。はっきり言ってやったろうが。
これでわかんねーなら日本語習い直せ」
「いや待って！わかるってばよ！」
不満げな声をあげるその人に、慌てて
そんな制止をかけて。
まてまて。とりあえず、とりあえずだ。
銀さんの言葉を整理しよう。
"俺もお前といてーよ。・・惚れてるからな"
(・・んんん！？)
ストレートに考えてしまうならば、
その言葉は、私に都合のいいものに違いなく。
せっかく落ち着かせようとした期待は
どんどん膨らんでいくばかり。ーーあぁ、もう
「つつつつまり、なんですか！？
銀さんは、私とりょ、りょりょ・・両想いって
ことでしょうか！？」
「だからそういってんだろ」
「ホワッツ！？」
最後の望みを込めて恐る恐る聞いてみれば、
妙にさらりと認める銀さん。はっ、もしや
「ーー嘘では！？」
「んな趣味悪ィ嘘つかねーよ」
即否定を受ける。え、ーーじゃあ、本当に？
「ーーー・・ファイナルアンサー！？」
「どういう情緒だ今」
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シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» ありがとうございます！ネタは常にガス欠寸前でした…笑)最後まで読んでいただけて嬉しいです！ありがとうございました！ (2016年9月27日 20時) (
レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» 銀さんってたまに優しいですよね！普段ちゃらんぽらんなだけにギャップがあります！そして最後まで読んでくださり、感謝です！ありがとうございました！ (2016年9月27日 20時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ミミさん» ありがとうございます！最後まで目を通して頂き、幸せです！楽しんでいただけていたらと思います (2016年9月27日 19時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
槊(プロフ) - 遅れましたが、完結おめでとうございます！嘘をつく夢主ちゃん凄いけど、途中からネタが尽きないシュシュさんの方に意識引っ張られかけました←本当、どうしてそんなにネタが尽きないんだ…(尊敬) (2016年9月27日 19時) (レス) id: e0258c611f (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭 - 完結おめでとうございます！銀さん…夢主ちゃんに対してそんなことを思っていたとは…何て優しいんだろう…。とっても面白かったです！次回作、楽しみにしています！ (2016年9月23日 22時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2016年9月16日 12時
