【銀魂】嘘好き少女の本音

情報整理 ページ2

「ーーーえっと、一旦整理します」



私が今、目頭を押さえた理由というのは、
・・お三方が言う、頼みに関することだ。








「つまり私に、・・・・通り魔に襲われろって
ことでしょうか」




ありえないことである。
だって第一に、私は女の子。そして第二に、
ぶっちゃけ腕だってそこまで立つわけじゃない

そう。これは私の勘違い____





「わかったなら問題ねーな。決行は明後日だ」

「え、はい？」





無慈悲にも、私の最後の祈りを紫煙とともに
吹き去ったのは、トシである。






「何だ？もう一回言ってやろうか。

通り魔事件の集団グループを
おびき寄せるために、ーーーお前が囮になれ」

「ぐふっ」



トドメを刺された。死んだよ私これ。






「Aさんしか女に見える奴がいねーんで
こっちも渋々なんですぜ」

「いや私最初から女ァァァ！」

「またまたァ、こんなとこで嘘つかなくても」
「嘘じゃねーし！」




きめた。総悟の野郎は殺す。






「すまんなァ。山崎に女装してもらっても
よかったんだが、生憎あいつも別件から手が
離せないみたいでな。・・お願いできねーか」





トシと総悟は置いといて、困り顔の近藤さんの
頼みとあれば無下にできない。

それに、私は誇り高き真選組の一員である。
この程度でビビっていてはだめだ。


・・そうだ。攘夷志士たちとの戦場に参加した
ことだってある。大丈夫。ーーだけども！







「一つ疑問点を挙げてもよろしいでしょうか」

「何だ」

「・・それは、あの、安全なんだよね？」





これは、一応！一応ね。聞いておかないと。
安全なら安全で悪いことはないし
危険なら危険で気合を入れ直すだけだし、うん



恐る恐る見上げてみれば、トシはにやりと
優しげに微笑んでくれた。







「ーーーんなの、決まってんじゃねーか」

「で、ですよね。よかっ、」
「安全なわけねーだろ」

「おっと！？」




「刀すら持っちゃいけねーんですぜ、
囮なんだから」

「おおお襲われたら！？」


「俺たちが助けに入るまで防ぎきれ、気合で」
「気合！？」




そんなフンワリした感じでなんとかなるの？

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