まずは ページ5
ー沖田サイドー
寂れた廃墟。
埃臭ェそこに、足を踏み入れる。
真っ先に見えたのは、以前にも対峙した
敵頭らしき男
「ーーー来たか沖田。さすがは真選組だな。
我々のアジトなどお見通しというわけか」
「テメェら見つけるなんざ造作もねェ。
なんせ長期間追ってきた獲物の捕り逃しでィ。
・・そりゃこっちも本気にならァ」
構えた刀が、かちゃりと音を立てる。
切っ先が向くのは、敵の喉元。
.
「・・・沖田、なんで」
「へー、とっくに島流しにでもされてると
思ってたがねィ。・・生きてるなら仕方ねェ。
気は乗らねーが、仕事ついでに助けてやる」
情けないツラをする女に
そんな憎まれ口を叩いてごまかした。
ーーー・・不覚にも、こいつが無事でホッと
した、なんて、言えるわけねーだろィ
「随分と強気だな、沖田総悟」
「まあ、俺ァテメェらに首とられるつもりは
ねーからな。焦る必要もあるめェ」
「ほお。・・いい度胸だ」
焦ってない。むしろ落ち着いている。
「長引かせるつもりもねーんでねィ。
・・さっさとかかってきやがれ」
.
「意気込んでるところ悪いが、我々はもう
・・正々堂々など望んじゃない」
「ーーーーッ、」
素早く後ろに下がった敵頭は、
女の髪を引っ張りあげ、首に刀をあてた。
「うわっ!?ちょ、何すッ離せ!」
「うるせェクソアマ!暴れんじゃねェ!
・・・斬るぞ」
「ハイスミマセン」
男に一喝浴びせられ、即座におとなしくなる。
どうやら拘束によって身動きができない模様
ーーーが、その目が俺を見ていること、
不安げに揺れていることは変わりねェ。
それを見て、脳に走った痺れが体に回る。
衝動的に、刀を構え直していた。
.
「言ったろィ。長引かせるつもりはねェ」
まずは、頭の前を囲った残党どもを
蹴ちらすところからだ。
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シュシュ☆☆(プロフ) - あきなさん» ありがとうございます!読んでくださって本当にうれしいです!楽しんでいただけいれば光栄です! (2016年8月8日 11時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
あきな - 完結おめでとうございます!シュシュさんの作品好きすぎて全部読みました!全部好きです!これからも頑張ってください新作楽しみにしてます! (2016年8月8日 9時) (レス) id: 1d040332a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀晋豆腐(プロフ) - シュシュ☆☆さん» お疲れ様でした!新作、楽しみにしています(^^)/ (2016年8月2日 19時) (レス) id: fecd2e8dd8 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ゆうゆう^^さん» コメントありがとうございます!またどこかで番外編集みたいなものも作ってみたいと思います! (2016年8月2日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» コメントありがとうございます!何とか完結です!沖田くんがかっこ良くかけていれば幸いです!最後までおつきあいいただけき、ありがとうございました! (2016年8月2日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月23日 23時