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乗り切った ページ35

再び重なった唇。

もうそろそろキスには慣れてきたぞ!と
得意げに構えていた私は、すぐにその姿勢を
崩された。






「んっ、・・・!?」




下唇を軽くかまれ、吸われ・・。
これまでとは明らかに違う動きが私を襲う


時たまに漏れるリップ音。

声を上げるのはまずいと分かっていても、
不意に口端から落ちていく。








「ンンッ・・ぁ、」




確実に、わざとである。

やがて私の唇を割って入ってきたそいつの舌が
私の口内を楽しげに弄んでいるようなのだから






たまらず沖田の隊服をにぎりしめ、
声帯を揺らさないように心がける。

・・・まあ、ほとんど無意味なわけだ。


結果的になすすべはなく、
私は沖田に身を委ねるしかない。



ーーーーと、その時









「・・・ったく総悟の野郎。
見つけたら今度こそ叩っ斬ってやる」




聞いたことのある。・・いや、確実に見知った
奴の声が耳に届く。






(ちょ、ちょおおおおおお!)




きた。知り合いきた。

声は漏れっぱなしの私だ
このままではばれてしまう。

沖田もその危機を察知し、唇は解放される。




すでに息が切れた私に対し、
沖田は余裕のある笑みをうかべ、

私の耳元に口を寄せた。









「ーーーーんなに肩で息しやがって。
バレるぜィ、土方の野郎に」

「・・ッ、誰のせいだと思ってるんだっ」




小声で抗議してみるが、効果はない。
それどころか、またしても何か企んでいる様な
顔をする。


ーーーーしかしまあ、これが厄介なことに
私はその顔が好きなのだ。








「完全に雌豚の顔してらァ」

「雌豚だからな」
「認めるのか」





最終的には、土方が厠を去るまでの数分間。
なんとか乗り切ることができたのだった。

せっかく→←シチュエーション



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 忍者   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - あきなさん» ありがとうございます!読んでくださって本当にうれしいです!楽しんでいただけいれば光栄です! (2016年8月8日 11時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
あきな - 完結おめでとうございます!シュシュさんの作品好きすぎて全部読みました!全部好きです!これからも頑張ってください新作楽しみにしてます! (2016年8月8日 9時) (レス) id: 1d040332a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀晋豆腐(プロフ) - シュシュ☆☆さん» お疲れ様でした!新作、楽しみにしています(^^)/ (2016年8月2日 19時) (レス) id: fecd2e8dd8 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ゆうゆう^^さん» コメントありがとうございます!またどこかで番外編集みたいなものも作ってみたいと思います! (2016年8月2日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» コメントありがとうございます!何とか完結です!沖田くんがかっこ良くかけていれば幸いです!最後までおつきあいいただけき、ありがとうございました! (2016年8月2日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年7月23日 23時

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