検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:77,122 hit

幻聴 ページ4

「あのさァ、見張りの人」

「・・・何だ」




身動きも出来ず、暇である。
一向に面白いことが起きる気配もせず、
刀を構えた見張りの男に声をかけた。









「こんなことしても、沖田は来ないと思うよ。
・・あいつと私は、別に何でもない」

「フン。何をつまらねーこと言ってやがる。
自分のせいで女が人質になってんだぞ?あの
外道警察だって知らん顔はできんだろう」




勝ち誇ったような顔をする。
バカなのかこいつらは。







「私はもともと善良な市民でもなんでもない。
自分の油断でここにいるだけ。
・・・・・警察が助ける義理はない」




自分でいって、自分でへこむ。

そりゃ私だって、こんな時に助けてくれる
ナイトが沖田だったらどれだけ嬉しいか








「ま、別にいいさ。お前が使いもんに
ならねーときは叩っ斬るだけだしなァ」





面白そうに言い切るそいつに、
少しの苛立ち。









「・・・外道はどっちだか」
「ーーーーー・・あ?」






私のつぶやきは、どうやらそいつのカンに
触ってしまったらしい

青筋を浮かべた男は、無遠慮に私の腹を
蹴り上げた。









「・・・・・ゲホッ、ッハ」




「おとなしく使われてりゃいいんだよ。
依頼主は俺たちだ。依頼料分は働いてもらう」

「依頼・・料、なんて、もらった覚え・・・
ないけど、な」

「ばーか。後払いだ」





そりゃあつまり、どの道いいように使って
殺すってことじゃないか。

死人のための、金の使い方なんてない









(ーーー最後まで運が悪い)








いや、あいつと会えたことは悪くなかったか。






「ターゲットに恋するなんざ、そんなもんが
成功すんのは漫画の中だけだぜ」

「・・・・余計なお世話」




そんなこと、わかってる。
だから今、諦めてここにいるんだから。





























「ーーーーしけたツラしてやがんねィ。
いつもの豚並みの忍耐力はどうしたィ?」








あぁ、ついには幻聴まで聞こえてきた。

まずは→←驚きだ。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (121 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 忍者   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シュシュ☆☆(プロフ) - あきなさん» ありがとうございます!読んでくださって本当にうれしいです!楽しんでいただけいれば光栄です! (2016年8月8日 11時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
あきな - 完結おめでとうございます!シュシュさんの作品好きすぎて全部読みました!全部好きです!これからも頑張ってください新作楽しみにしてます! (2016年8月8日 9時) (レス) id: 1d040332a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀晋豆腐(プロフ) - シュシュ☆☆さん» お疲れ様でした!新作、楽しみにしています(^^)/ (2016年8月2日 19時) (レス) id: fecd2e8dd8 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ゆうゆう^^さん» コメントありがとうございます!またどこかで番外編集みたいなものも作ってみたいと思います! (2016年8月2日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 槊さん» コメントありがとうございます!何とか完結です!沖田くんがかっこ良くかけていれば幸いです!最後までおつきあいいただけき、ありがとうございました! (2016年8月2日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シュシュ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年7月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。