【銀魂】ハンター

人生最大 ページ27

気がついたときには、
もうすでに口からこぼれ落ちていた言葉





思えば、今まで面と向かって好きだといった
ことがあっただろうか。

もしかすると、初めてかもしれない。





ーーーそんなことに思い至って、
急に、顔が熱くなった








「・・・お前、俺のこと仕留めるんじゃ
なかったのかィ。その発言は、敗北を
認めたも同じじゃねーか」





いつも聞く呆れたような声が、花火の音に
重なって、小さく聞こえる。



たしかに、このままじゃ私の負けだ。
好きと言わせる予定だったのに、自ら伝えて
しまっているのだから。




ーーーーまあ、







「結局、最初から私の負けだったんだ。
だってそうだろ？・・最初にお前に惚れたのは
私の方なんだから」









.









「ーーーーーだったら」





突然掴まれた顎。
そのままぐいと上を向けられる。

私の視界から花火が消えて。・・代わりに
楽しげな笑みを浮かべたそいつの顔が映った









「花火のせいでよく聞こえねェ。
もう一回言ってみろ。



ーーーー・・周りの奴らも
びっくりするくれェのとびきりでけェ声でな」





本当は、聞こえてるくせに。



ぞくりと体が震える。

何だろう。・・こいつに対して、私が最初に
惹かれたのは、この感覚だ。



心地いい鼓動を感じる。
こいつには、逆らえない。









.









「・・・・ッ、好きです！！！！」






人生最大のでかい声。









「上出来」








一瞬。花火に照らされてまた暗闇が辺りを
包み込むまでのほんの一瞬。


・・・沖田はかすかに、優しげに笑った

答え→←完全に故障

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