【銀魂】ハンター

ゾクゾクする ページ19

「治ってからでいいんだ！」
「知らねーよ。一人で行け」





何かと思えば花火大会ときた。
忍びらしくねーことばっか言いやがって、と
言い放つそいつ。







「花火大会といえば男女のデートだろ！？
リア充の定番だろ！」

「ふざけんな。俺とお前はリア充じゃねェ。
それにそんな祭りの予定なんざねーだろィ」

「それなら心配するな！リア充になればいい」
「心配しかねェや」






そうか。この花火大会については、
沖田は存在を知らないのか。

・・・まあそれもあり得るか。
場所は歌舞伎町だし、規模も小さいって
言ってたし。









「銀さんの情報だ！間違いない」

「あの旦那余計なことしかしねーな」





とにもかくにも、私は花火大会に行きたい。








「・・・・・その祭りにいって、俺に何か
得があるのかィ」

「いじめ放題だぞ！？」

「テメェが得するだけだろ」






沖田に得、か。

言い分から推測するに、こいつは別に
花火に興味ないんだろうな。

案の定、乗り気じゃなさそうだ。









「花火が！見たいんだ！！」

「・・・」





無視してジャンプ読みだすのやめてほしい。

どうしても来てくれないのか。









「わ、わかった！沖田の言うこと何でも一つ
聞く！だから、いこう！」

「はあ？」





今日一番に顔を歪めた沖田は、
冗談じゃねェと一刀両断。









「一つ従うだけで俺のことを買えると思うなよ
どうしてもってんなら、

ーーーー無期限に半永久的に、従いやがれ」









あぁ、その黒い笑顔。
絶対逆らえないその不思議な圧迫感。


ーーーーーー・・ゾクゾクする

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