【銀魂】籠の外の花

なんでこうなる ページ3

「・・・ねぇ、なんでこうなるの」

「うるせーよ。大人なら少しくれェ
付き合いやがれ居候女」




今日はというと、私は仕事が休み。

早く寝られると息巻いてウキウキしていたわけ
だが、・・私のそんなプランは崩れ落ちた。

夜連れ出された。




「これはお前のリハビリも兼ねてる。
それに大人にはな、"付き合い"というものが
あるわけだ。わかるか？酒を交えて、
熱い語らいをするのがオツってもんよ」

「呑みたいだけだよね」

「なぜわかった」
「顔に書いてあんだよ呑んだくれ」





びしっとツッコミを入れる。

夜が日照りがないと言っても、
ここは歌舞伎町。かなり眩しい。

加えて人通りが多く、外出慣れしない私は
かなり体力を削られる。

正直帰りたい。







「・・・ハァ」






ーーーしかしどうしたことだろう。

銀時といる時間というのは、心地いい。
だからこそ、こうして渋々ついてきたわけで。






(矛盾してるな・・)




我ながらおかしいと思う。まあ、前々から
常々感じてきていたことだ。・・というか、









．









「・・・・・・・・あれ？」







フードの隙間から、少しだけ見慣れてきた
ネオンがうかがえる。

人で溢れて騒がしい街並みの中、
私はキョトンと突っ立っていた。









．









「ーーーー・・・ぎ、銀時？」






そして、先ほどまで悪態をつきあっていた
男の姿が、消えた。









．









「うそ・・・」





これは俗に言う、迷子というやつですか。

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