【銀魂】一生ものにつき

依頼内容 ページ7

「いらっしゃい澄田さん」

「どうも新八君。お元気ですか」




私の目の前に、淹れたてのお茶と茶菓子が
並べられる。

万事屋には初めて入ったけれど、一応商売
してるだけあって綺麗だ。






「ーーーで、」



正面のソファにふんぞりかえる坂田さん
そしてその横で鼻をほじくるチャイナ娘こと
神楽ちゃん


今頃になってこの人たちに頼って大丈夫か
心配になってきた。






「エ□本と睨めっこして何してたんだよ」

「それは重篤ネ。精神科に行ったほうがいいんじゃないアルカ。変態の面倒は見かねるヨ」

「違う違う！坂田さんが変な言い方するから」



間違えたんだよ！、と何とか言い訳。






「・・・実はですね、
私トシとお付き合いを始めたんですけど」

「へーそのトシってどこの宇宙人？」
「人間ですよ！」

「すごいネ。どこの地底人アルカ」
「地上人です！」




怒るよそろそろ。私だって本気で悩んでるんだ
成人雑誌を間違えちゃうくらいに。






「・・・・・え、もしかして土方さんのこと
ですか」



と、新八君。



「そうです！」



と、私。よかった一人まともで。








．








「「「ええええ！？」」」

「何なんですかさっきから！」

「い、いや、何と無くわかってたけどな。
テメェらセットで見ること多いからよ。
でもあの堅物チンピラがねェ」



苦笑を引きずりながらも納得したらしい
坂田さん。とりあえず気持ちを落ち着かせる
ためにお茶を一口飲んだ。








「・・・それで、トシとの進展のなさについて
悩んでるんです」



実際に他人に言ってみると、結構恥ずかしい。
顔が一気に赤くなるのを感じながら
三人の反応を伺ってみれば。






「・・・まず大前提に、
お前らどこまで行ってるアルカ」

「どこまでって、・・キスもしてませんけど」



純情そうな少女である神楽ちゃんは、
ナイワーと直球なコメント。





「まあ要するに、だ。・・お前は土方君を
ムラムラさせたいってことだろ」

「言葉を選ばなければそういうことですね」


「じゃあ依頼の内容は、土方さんに澄田さんを
かわいいと思ってもらえるようにサポートする
ってことでいいですか？」

「言葉を選ぶとそうですね。さすが新八君」

「やめろよ新八。何か俺がバカみてーじゃん」
「その通りでしょ」




依頼っていうからには私からお金とるつもり
なんだろーなこのオッさん。

今月は痛手の出費が多い。財布の中身を
思い浮かべ、大きなため息が漏れた。

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