【銀魂】先天性ブラックシンドローム・続

おそるべしツンデレ要素 ページ12

ー銀時サイドー




我ながらに優しげな口調に、
A当人も驚いたようで。

目を見開いて顔をあげた。







「・・・いや、その。テメェなんざの悩みに
興味とかはねーけど？いつもピンピンした
ナウマンゾウみてーな奴が暗い顔してっと
調子狂うっつーか？別にお前のためとかじゃ
ねーけ・・ごふぼッ」

「誰がナウマンゾウ？」




がつん、と俺の顔に刺さった
テレビのリモコン




「元気じゃねーか！」
「腕まで鈍るわけないでしょ」





そして、また考え込むように顔を伏せてしまう

そんな様子をみてりゃ、こっちまで
参ってしまう。







「・・ったく、」

「ーーーッ、ちょ、」





向かい合っていたソファから立ち上がり、
そいつの隣に移動する。

くしゃりと頭を撫でつけ、そのまま頭を
自分の肩に乗っけてやった。





「・・もう、セットが乱れるじゃない」




突っ張るような声に反し、
耳にかけて顔が赤い。

そういう姿には、無意識に口角が釣り上がる。






「文句いうのに抵抗しねーの？」

「・・・動くのが億劫なの」

「素直じゃねーな」

「うっさいわね。黙って悩み聞きなさいよ」





あ、結局話してくれるのかこいつ。

時たま覗かせるツンデレ要素は、的確に
俺の心臓に刺激を与えてくる。





「・・一応、あなたにも関係あることだから」





なんていいながら、ふいと顔をそらすAに
またしてもグラつく理性をおさえ

なんだよ、と冷静ぶってみる。

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