散歩日和に大木の上 ページ3
気持ちのいい陽気で、散歩日和の今日は
あてもなく江戸の街を歩く
変な輩がいるから、私一人での外出について
兄ちゃんは快く思っておらず。
人で賑わっているところだけ、という条件で
許しをもらっている。
「たまには散歩しないとね」
この前は、怖い2人組に絡まれてしまったけど
基本的に街の人たちはいい人だらけだ
・・・と、
.
.
「ーーー・・なんだろ」
私が足を止めたのは、
ちょうど街の真ん中に位置する広場に
そびえたつ大木の前
周囲に人が集まっており、
皆大木を見上げて悲鳴をあげる
「・・・なッ、」
.
ーーー目を凝らして見上げた先にある
大木上方の太い枝
・・小さな身体を震わせる、女の子が一人
「う、嘘ッ・・」
鳴き声を上げる女の子の手には
可愛い麦わら帽子が握られていた
・・あれを取ろうと
自分で登ったのだろうか。
「あ、あんなところから落ちたら
絶対死んじゃう・・・」
"死ぬ"
・・その単語に、早くも涙腺が緩む
「ヒッ・・ク、・・どうしよォ・・」
大人があんなに集まってるのに
・・どうして誰も助けにいってあげないの?
ーーーそんな無責任な言葉は、
きっと周囲にいる全員が思ってること。
・・・ただみてるだけなんて、
私も、その人達とおなじだ。
「な、なんとか・・しなきゃ。」
.
震える手で携帯電話のボタンを押す。
・・つなげた先は、・・ーーー土方さん
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シュシュ☆☆(プロフ) - ゆうゆう^^さん» ありがとうございます!そして知識をありがとうございます! (2016年7月21日 9時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう^^(プロフ) - 面白かったです!でもクモの足は8本です! (2016年7月18日 12時) (レス) id: 205abb4eae (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 通行人Aさん» コメントありがとうございます!番外編は、時間をみつけてかいて行きたいと思います!番外編集のような形で書きたいと思います! (2015年9月11日 18時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
通行人A - 完結おめでとうございます! 番外編出してくれるとありがたいです! (2015年9月11日 17時) (レス) id: d543fea6f3 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - らなさん» この作品ではなく、番外編集などの中で書かせていただくことになるかもしれませんが、またお知らせいたします! (2015年8月30日 23時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作成日時:2015年8月16日 23時