WE STORIES 2

デート 3 ページ16

小瀧







「大毅？」







着替えを終えてリビングに戻ると

キッチンのシンクの前でしゃがみこむ大毅。







大きく上下する背中に手を置けば

じんわりと伝わってくる熱。







「しんどかったやろ？ごめんな？」







大毅が朝ご飯を食べてなかったのも

いつもは有り得ない焦げを作ったのも納得がいく。







「ちょっとええ？」







泡のついた手を洗い流し、お姫様抱っこ。

そのまま寝室へ連れていく。







「休んどき、俺洗っとくから」







「……ん、ごめん」







急いでキッチンに戻って急いでお皿洗って。







「冷えピタ…冷えピタ……ないやん。

タオルでええか」







水に浸して冷やしたタオルと体温計を持って

寝室へ急ぐ。







ドアを開けるとフラフラしながら

クローゼットの前で立ってる大毅が居った。







「何しとんの？」







「…デート、望楽しみにしとった、から行かな」







「いやいやいや、寝といて？デートはまた今度。

ほら、熱測んで」







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