#124 側近内の秘密 ページ33
＊・木々side・＊
オ「寝ないんですか？ミツヒデさん」
ミ「んー？もうちょっとしたらな」
目を閉じて寝ようかと試みてはいるものの、まだ眠りにつけずにいると、オビとミツヒデの会話が聞こえてきた。
ミ「オビこそ、先に寝るなんて珍しいな」
オ「俺は今日みたいな日は疲れるんですよ、これでも。
...お 珍しい。木々嬢 寝てる」
ミ「横にはならないけどなあ」
木「起きてる」
オ・ミ「「！！」」
これ以上 狸寝入りをするのも申し訳なく思えてきたので、名乗りを上げる事にした。
木「あんた 白雪の横で寝だすから、ゼンがはたいてたよ」
オ「あらら...A嬢も寝てますね ミツヒデさんの肩で」
"ミツヒデさんの肩で"って少し強調して言うオビ。
どことなく不機嫌に見える。
ミ「Aも色んな人に声かけられたりしたんだろ？
リリアスにいれば夜会なんて無縁だろうし、
久々で疲れたんだろうなあ」
木「お酒弱い訳ではないからね、A。そういえば酔い潰れてるところとか見た事ない」
オ「へーえ」
『...んー』
名前を出しすぎたかな。Aが起きてしまいそう。
ぐりぐりミツヒデの肩におでこを当てている。
(オビは......と)
心做しか口を尖らせて...案外分かりやすいんだなと思った。
ミ「だ、大丈夫そうか...？」
オ「しーっ！」
『.............』
眠たそうにうつらうつらとして目覚めたA。
あちゃー と言うオビをぼーっと見ている。
すると突然 無言で立ち上がり歩き出した。
ずんずん進んで 行き着いた先は...
オ「！！！」
身体を丸くして、すっぽりとオビの懐に入った。
これには私も含め ミツヒデも驚きの表情。
オビ本人も予想外だったようで ギョッ としている。
『ふ......いい匂い』
オ「いっ...！？」
そっとオビの頬に手を添えて、首筋から鎖骨あたりに顔を埋めるA。
...見てるこっちが恥ずかしくなってくる。
ミツヒデなんて顔が真っ赤だ。
オ「あの...旦那 木々嬢。
ちょっとA嬢の酔い醒ましに
外の空気吸わせてくるんで 手伝って貰えますか...」
ゼンを起こさないようにオビの脚を動かして、とりあえず身動きがとれるようにした。
Aの頬をぺちぺち叩いて声をかけている。
オ「ほら、1回 外行くよ A嬢。背中乗って」
オビはAをおぶって、片手ですみませんと謝り外へと出て行った。
ミ「とんでもないもの見ちゃったな...」
木「ここだけの秘密にしよう」
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Mizuna(プロフ) - 更新頑張って下さい！再開するまでお待ちしております！ (5月16日 11時) (
レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - 琥珀猫さん» 応援ありがとうございます！コメントまで下さる方貴重なのでとっても嬉しいです！頑張ります👊 (2023年2月13日 18時) (レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
琥珀猫(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 更新頑張ってください応援してます！ (2023年2月13日 14時) (レス) id: accff0f67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りち | 作成日時：2023年2月13日 12時
