【赤髪の白雪姫】紅く色づく銀世界Ⅱ (ページ20)

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#68 大事にしなさいページ20

＊・オビside・＊

薬室長さんが起きて、皆が作った茶をゴクゴク飲んだ。

すると、A嬢の言った通り、穏やかになってくれた。

ガ「リュウと白雪君は
定期的にリリアスに派遣しましょうか。

あの1件だけで途切れなかったという事は、
きみ達に意味のある場所という事よ。

自分の世界が広くなるものは大事にしなさい、諸君」

(意味のある場所、自分の世界が広くなるもの、ねえ...)

俺にとっての1番は今いる場所だ。
けど薬室長さんが言ってる事も納得。

リリアスでの任務は、俺も楽しかった。
鈴さんみたいな気の合う人もいるし、何よりｰｰｰ

(え？今、誰のこと思いついた？)

浮かんだのはA嬢の横顔。
月の光に照らされた、あの夜のA嬢の横顔だった。

(そういえば俺、A嬢の不思議に思ってた事
大体聞いたんじゃないっけ？

それでも...あの人への興味がつきないなんてねえ)

これ、ただ事じゃないだろ。

(もしかして、俺ｰｰｰ)

なんてね。まだ確信ある訳じゃないし。
それに、約1か月前にお嬢さんが好きだって話したんだし

そんなことはないだろうよ。

＊・＊・＊・＊・＊

やがてリリアス組の方らは帰って行った。
今日は城下の、港の方で宿を取っているらしい。

リュウ坊はキリ坊の誘いで一緒にご飯を食べに行った。

オ「いやーにぎやかだったねえ」

白「うん。1日あっという間だったよ」

オ「それじゃあお嬢さん、主達呼んでこようよ。

A嬢もケーキ皆で食べてって言ってたし、
今日はお茶の日って事で」

お嬢さんと2人で主達の所へ行った。
ミツヒデさんと木々嬢は丁度いないのか...

主がパパッと書き置きをしておいてくれたみたいだ。

ゼ「よう」

笑顔で声をかける主。ソファに腰掛けてるだけなのに、
ほんとかっこいいよねえこの人。