【赤髪の白雪姫】紅く色づく銀世界

#9 怪しい人 ページ10

ｰｰｰクラリネス王国 北部関所
リリアス 全門封鎖ｰｰｰ


シ「き...っ聞いたよきみ達
病が外に広がらないよう関所にかけあったって？」

『シダンさん！』


シ「明け方までに兵士3人と、ここの研究員も1人倒れた。

自分達だっていつ倒れるかわからん。

状況が変わればすぐ連絡も入るから、
全員 今のうちだけでも休みなさい」


『分かりました。すぐに毛布と枕の用意を。

ユズリ！鈴！白雪とリュウの分も急いで準備しよう！』





＊・オビside・＊


オ「仮眠中...か

学者って...まあよく寝られるよ。こんな本ばっかの場所で」



さっき兄殿下に、主の命令の元
リリアスに残ることを伝えてきた。

兵の人らに案内され、学問の館に入る。

お嬢さんを見つけたので、頬をみょーんとつねってみる。



オ「おーい」



次は...



オ「お勤めご苦労さん。リュウ坊」



2人に挨拶をし、リリアスに残ることを伝えた。



オ「ところで...お嬢さんを起こしてから後をついてきてる
あちらの女性は誰だい？リリアスの学者仲間かい？」





＊・＊・＊・＊・＊





「おーい」


ん...？聞いた事のない声がし、重い瞼を少し開く。

白雪...？のそばに、誰か...



！？



初めて見る顔に驚き、眠気が一気に冷める。


(だ、誰！？あの人)


周りの皆はまだ眠りについているので、
口から出そうになった大きな声を必死に抑え様子を伺う。


(見た感じ、若干怪しい人だけど......
白雪と普通に話してるし...)


少し後をついて行く。リュウとも知り合いのようだ。


(2人と知り合い...？ってことは、王城の人かな...)


そんなことを考えていて、
送られる視線に全く気付かなかった。



？「ところで...お嬢さんを起こしてから後をついてきてる
あちらの女性は誰だい？リリアスの学者仲間かい？」



(バレて.........っ！！！！)

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