【赤髪の白雪姫】紅く色づく銀世界

#7 真っ直ぐな瞳 ページ8

ユ「下がり続ける体温と四肢に波紋みたいなあざ？」

鈴「いやー聞いた事ないなー」



白雪伝てに聞いた話によると、リュウが例の症状を
本で読んだことがあると言う。

そこで、薬学の館からその記述のある文献を探すべく、
私たち5人がやってきた。



キ「俺も探す！！」



日が暮れるまで探し続け、見つけた本にはｰｰｰ





＊・＊・＊・＊・＊




鈴「...これはちょっと、まずいかもねー...」


『...行こう！リュウとキリトは、外も吹雪いてるし、
もう遅いから休んでいて。

ユズリ、鈴、白雪。私と一緒に関所に行こう。リリアスの門を封鎖しなきゃ...！！』



急いで関所に向かい、門番に掛け合う。

しかし鈴が事情を何度説明しても、
門番は話に乗ってくれない。



白「......わかりました。通してもらえないなら...
イザナ王子をここに呼んで下さい！」


イ「その必要はない。

何かわかったのか」



イザナ王子...！お願い、どうか......！



白「これを」

『あの子の病気とよく似た症状の記述がありました。東の小国のものです』


白「そこでは大人子供関係なくあざが現れ、
伝染病ではないにも関わらず



120人以上が発病しています」



『治療法はその本からはわかりません。文字が薄れて半分くらいは消えているので...』


白「読めた箇所からの、私たちの判断ですが
どこに原因があって、どこまで広がっているのか
わからない中、今このリリアスに人を通すのは危険です」


『私たちもこのまま治療薬を探します。ここにいる誰が、
いつ倒れてもおかしくないんです。だからー』




「『リリアスの人の出入りを止めて下さい！！』」




イ「成程な。それでさっきの言い合いか...いいだろう




リリアスの外壁、全ての門を封鎖する」

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