#6 ルーエンさん ページ7
イ「原因もわからないというのは厄介だな」
白「はい。私も初めて聞く症状でした」
薬学の館に戻ると、
事態を聞いた鈴とユズリが駆けつけてくれた。
鈴「何かお困りのようだね。何やらおチビが増えてる、
と思ったら...
そちらの雪も溶けそうな色男風情の御人も王城の方？」
イ「薬室長 助手のルーエンだ」
えっ...騒動にばかり意識を向けていて気付かなかったけど、よく見ると、あの御方って...
イ「......すまないが用が出来た。白雪、俺はしばらく外す」
『...ルーエンさん！
初めまして、リリアス薬剤師のAと申します。
すみませんが、少しお時間いいですか？』
＊・＊・＊・＊・＊
イ「何だ。...........A」
私の名前を呼ぶ、"ルーエンさん"がくすりと不敵な笑みを浮かべる。
『ルーエンさん...いえ、...イザナ殿下。なぜこちらに？』
イ「リリアスでお前が薬剤師をしていると聞いてな。
久しぶりに挨拶でもしておこうと思ったんだよ」
『......でしたら普通に声をかけてください...』
イ「まぁいいじゃないか。
ここに居る薬剤師の皆が普段どのような様子なのか、
お前がどんな環境の下で日々を過ごしているのか
少し興味があったんだよ。それに、
己が何者なのかを隠し過ごしているのは、
お前も同じではないか」
『...っ！』
イ「...まぁいい。話はそれだけか？」
『...いえ。イザナ王子、病の原因がわからない以上、
できるだけ動かないでいて下さい。
務めがあって難しいかもしれませんが、
人との接触も意識的に遠ざけて頂きたいです。』
イ「ああ。...あの娘も同じことを言っていたな。
だが1歩遅い。事態はもう動いている。」
『あの娘...』
イ「お前によく似た娘さ。真っ直ぐな瞳の、ね」
そう言うイザナ殿下の顔にはまた笑みが。
けれど...さっきとは違う、優しい微笑みが浮かんでいた。
イ「関所の方にいる。また顔を出す」
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りち(プロフ) - Mizunaさん» ありがとうございます！エールとっても嬉しいです...！✨️ ご期待に添えるよう精一杯頑張ります (2023年2月3日 5時) (
レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
Mizuna(プロフ) - 続きを楽しみにしています！頑張って下さい！ (2023年2月3日 0時) (レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - さくにょさん» コメントありがとうございます！完全初投稿でオリフラも分からずにいました。ご指摘、感謝致します( 'ᵕ' ; ) これからも頑張ります💪 (2023年1月24日 22時) (レス) id: 4131e1e839 (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - コメント失礼します！赤髪の白雪姫好きなので嬉しいです！おりふら立っちゃってますよ💦応援してます！ (2023年1月24日 21時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りち | 作成日時：2023年1月11日 23時
