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#25 茶葉の抽出中 ページ26

私は内心ドキドキだった。

もちろんそれは恋とかではなく、驚きのドキドキ。


(オビさんに、涙目のところ見られちゃったな...)


茶葉をティーポットに移しながら思った。


それもこれも、昔を思い出す夢を見たせい。
だからお母様とお父様が恋しくなってしまったの。

もっと言えば、このオリンマリスの1件のせい。


(うん、きっとそうだ。うんうん)


この事態が起きてから実はずっと内心ドキドキしてた。

だって、似すぎよ...
ティアリス島との件と、あまりにも同じよ...

でもさすがリリアス。
薬者・学者・文献の宝庫だけあるよなぁ。

あっという間に解決してた。


(あの時も皆が居てくれてたら...今は違ったのかな)


って!やめやめ!
ぶんぶんと頭を振り回す。

やば、今オビさんいるんだった...視線を向けると

目を丸くしてこっちを見てる。



『あ...あの、今のは...ちょっと考え事を色々としてて...』



オ「ぶっ!あははは!!ほんと、びっくりしたよ。
でも...そんな事もするんだね、あんた」



オビさんの目が細く微笑む。


(あ、なんか...よく見ると猫目で...綺麗な瞳......)



いや、私笑われたんだぞ...何を見惚れてるんだ。


さっきから思考があちこち行ったり来たりで忙しい。

でも手だけはしっかり動かしてて、湯を沸かして
ティーポットに茶葉の上から注ぐ。



オリンマリスの1件。人知れず不安もあったんだけど、
案外そんな事考える暇ないくらい忙しかったな。


リリアス皆の力もそうだけど...

城から来た白雪やリュウ、オビさんがいなかったら
きっと洞窟探検して原因との接触なんて出来なかった。

採取した対象を解明して治療薬なんて作れなかった。


明日改めて感謝を伝えよう。3人居る時に、でいいよね。



『出来たよ、紅茶。』

オ「なんか頭ん中は忙しない感じだったけど、
慣れた手際だったねえ。

ん!めっちゃいい匂いする!」


『ごめん...ちょっと今は顔に出やすくなってるのかも...
私のお気に入りよ。お召し上がれ!』

#26 ほっと一息→←#24 深夜の薬室



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りち(プロフ) - Mizunaさん» ありがとうございます!エールとっても嬉しいです...!✨️ ご期待に添えるよう精一杯頑張ります (2023年2月3日 5時) (レス) id: 20e5e2012a (このIDを非表示/違反報告)
Mizuna(プロフ) - 続きを楽しみにしています!頑張って下さい! (2023年2月3日 0時) (レス) id: 0ed3c8b7be (このIDを非表示/違反報告)
りち(プロフ) - さくにょさん» コメントありがとうございます!完全初投稿でオリフラも分からずにいました。ご指摘、感謝致します( 'ᵕ' ; ) これからも頑張ります💪 (2023年1月24日 22時) (レス) id: 4131e1e839 (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - コメント失礼します!赤髪の白雪姫好きなので嬉しいです!おりふら立っちゃってますよ💦応援してます! (2023年1月24日 21時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りち | 作成日時:2023年1月11日 23時

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